死神と呼ばれています (ページ21)

今日:33 hit、昨日:37 hit、合計:10,396 hit

・ページ21

城戸司令は指で林藤支部長に合図しながら

城「………林藤支部長、命令したまえ」

林「やれやれ…支部長命令だ〜
　迅、黒トリガーを捕まえてこい」

悠「はい」

皆、これで問題ないと思っいた
林藤支部長が一言付け加えるまでは

林「ただし、やり方はお前に任せる」

皆「！？」

迅君はニヤッと笑いながらサングラスをかけ

悠「了解、支部長！実力派エリート迅
　支部長命令により任務を遂行します！」

鬼怒田さんは立ち上がり、根付さんはのけぞった
城戸司令は林藤支部長を睨みつけながら

城「………林藤…！」

林藤支部長はニコニコしながら

林「ご心配なく城戸さん、ご存知の通りうちの隊員は優秀だから」

迅君は三雲君の頭に手を置きながら

悠「さぁて、行くか〜メガネ君」

修「はい！」

会議室を出ようとすると鬼怒田さんが

鬼「やはり玉狛に任せてはおけん！忍田君、本部からも部隊を出せ！」

忍「城戸司令が決めたことだ、迅に任せれば良いだろう」

　「『では…自分は彼のサポートという形で良いですか？』」

私の言葉に三雲君、忍田本部長は固まり、鬼怒田さんと根付さんはニヤリと笑みを浮かべていた

城「なら、黒トリガーを始末しろ」

皆、私に視線を向けてきた
迅君は未来が見えていたのか、余裕そうだった

　「『お言葉ですが、今の状態では難しいと思います…試みてもいいですが、彼に邪魔されるのは確実です』」

私の返答に林藤支部長はニヤニヤしていた
城戸司令は諦めたのか、ため息をつきながら

城「はぁ…わかった」

すると今度は克己兄さんが三雲君を呼び止めた

唐「三雲君、ちょっといいかな？」

修「……えっ？はい」

唐「三雲君の友人の近界民が、こっちに来た目的は何なのか君は聞いてないか？」

修「目的…ですか？」

唐「そうだ、相手が何を求めているか
　それが分かれば交渉が可能だ
　たとえ、別世界の住民でも」

　〚確かに…その方が楽に済むしね〛

克己兄さんの言葉に、鬼怒田さんは噛み付いた

鬼「交渉……！？近界民相手に何を悠長な……」

唐「排除するより利用出来ないかと考えてしまうんですよ…根が欲張りなもので」

　〚克己兄さんらしい…でも、気持ちは解るな〜〛