死神と呼ばれています (ページ12)

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悠「どもどもー！お疲れ様です、Aさん！ぼんち揚げ食べます？」

私は手を横に振りながら

　「お疲れ様、私は遠慮しとくわ」

悠「そっすか…んで、話なんですけど〜」

私は、すっとぼけた
本当に私の正体を知っているのか知る必要があったから

　「えっと、迅君…なんのことかしら？」

すると迅君は苦笑いしながら

悠「またまた〜……Aさんが、ここに来た時点で、もー解っていることでしょ？」

　「解っているって…迅君が待ち伏せしていたん
　じゃないの？私は、任務が終わったから帰ろう
　としているだけよ」

私の中では、もう少し粘るかと思ったが
迅君は肩をガクッとさげた頭をかきながら

悠「…はぁ……本当、Aさんには敵いませんね
　はい、待ち伏せしていました…会議の時
　場所を言いませんでしたからね」

　「意外とあっさりね」

悠「これ以上、何言ってもAさんには敵わないって俺の副作用が言ったもんで」

　「そ、私の正体を知っているなら場所を変えましょ…まだ、Ｃ級隊員がいるかもしれないから」

悠「そうですね…Aさん家まで送っていきますよ！」

私達は歩き出した

　「それで、話ってなんなの？わざわざ無線まで飛ばしてきて」

悠「いや、だって俺〜、Aさんの連絡先知らないし…っ！」

私は迅君にスマホを突き出してウインクしながら

　「なら、これからはこっちね！」

迅君は頭をかきながら

悠「あははは…Aさんって警戒してるんだが、してないんだが少し解りにくいな〜」

　「あれになってる時は、感情を表に出さないようにしてるだけ、いつもは普通よ」

悠「なるほど…お、きました！ありがとうございます！」

私はスマホをしまい、迅君を見ると
少し真面目そうな顔をしていた

悠「あれ…メじゃなくて三雲君の処分、俺が引き受けちゃって怒ってますか？」

私は不思議そうな顔をして

　「？…別に怒ってないわよ
　三雲君の発言からして、たぶん…緊迫の中
　彼は意を決してトリガーを使った
　２回目は戦わず救助活動を優先的にやった…
　それは、忍田本部長の判断が正しいと私は
　思うわ…無意味な正義感ではなく役割を判断して
　行動できる人って、なかなか居ないしね〜」