秘書は引っ張りだこです (ページ42)

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第2回戦

菊地原君が入ってくると次は私から切りかかった
菊地原君は攻撃を受け止め、すかさず攻撃してきた

私は違和感を菊地原君に問いかけた

　「先程…なぜ避けなかったんですか？」

士「なんのこと？」

　「…まるで、分かっていたかのように」

士「気のせいじゃない？」

　「…副作用ですね」

士「……戦いながら喋るとか余裕だね」

　「あなたよりは…」

士「…むかつくな」

激しい攻防の中、菊地原君が私の胸を切りつけた
私はベイルアウトすると、ブースのマットレスの上に落ちた
起き上がると風間さんが話しかけてきた

蒼「なかなか、やるな」

遼「初見で、菊地原とやりあえるのは凄いな」

　「…いえ、大したことでは」

蒼「A…副作用、使ってないのか？」

　「!!……はい」

蒼「そうか…」

　「…それは」

すると菊地原君が急かし始めた

士「ねぇ、早くしてくれる？」

　「風間さん、すみません…早く終わらせたいみたいです」

蒼「みたいだな、すまない」

私はステージに戻ると

士「なんで、副作用あるのに使わないの？」

　「…すぐ終わるからです」

士「なにそれ…ありえないでしょ」

　「でしょうね…あなたも副作用持ちですよね？」

士「俺は、そっちと違って、もう使ってるよ」

私はスコーピオンを短剣くらいの長さにし、菊地原君に殴りかかった

士『さっきと、スタイルが違う！？』

私は、ふいをつき菊地原君を倒した
残り２試合も軽々と菊地原君を倒した

『菊地原ベイルアウト 5本勝負終了勝者は國枝』

試合が終わると菊地原君が、こちらのブースに入ってきた
私のことを上から見下ろしていた菊地原君に歌川君がツッコんだ

遼「お前…なんか言うことあるんじゃないか？」

士「…副作用あるのに使わないとか、なめてるの？」

菊地原君の言葉に、私は顔を下にそむけた

　「…申し…訳、ありま…せん」

蒼「まぁ、確かに…Aの副作用なら聞いてる限りでは瞬殺であろうな」

遼「え、そんなに凄いんですか？」

　「…はい」

士「自分に自信がないだけでしょ」

遼「だから〜」

　「…それも、じっじつ……なの、で……だいっじょぶで……す」

士「喋り方も戻ってるし……一回勝ったくらいで調子乗らないでよ」

遼「だから、なんで偉そうなんだよ」

少し拗ねた顔をした菊地原君は、どかへ行ってしまった
終始、歌川君は謝ってきた