秘書は引っ張りだこです (ページ40)

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風間さんは、急に止まり振り返り
私達の方に向かってくると

蒼「烏丸、Aを借りていくぞ」

　「…っ！」

烏丸君は、少し心配気味に私を見ると

京「！……A、大丈夫か？」

　「…たぶん、大丈夫…です」

私は烏丸君たちと別れ、風間さんについていった

廊下を歩いていると菊地原君がブツブツ文句を言っていた

士「あんなの引き分けちゃダメですよ
　僕なら100回戦って100回勝てる
　あんなパッとしないメガネ」

　〚確かに…パッとはしないですね……〛

遼「そうか？遅い弾で空間埋めるとか良い手だったと思うが……」

士「あんなのトリオン無限ルールだから
　出来たことでしょ
　最後の大玉だって一回フルガードして
　それから刺し返せば良かったんですよ」

風間さんは笑いながら

蒼「そうだな
　張り合ってカウンターを狙った俺の負けだ」

士「もー、しっかりして下さいよ風間さん！」

表情には出てないが、菊地原君は悔しがってるのかもしれないと私は思った
歌川君は困った顔をしながら

遼「お前は、なんでそんなに偉そうに言うんだ」

３人の後ろについていく私…とりあえず疑問を問いかけた

　「…あの、どこへ？」

蒼「あぁ…ランク戦に案内する」

　「前に…お、はなし……してた？」

蒼「あぁ、そうだ」

士「どうせ、ドベからのスタートでしょ」

蒼「今までの実績を考慮した上でも9000Pは貰っているんじゃないか？」

風間さんの言葉に驚いた
私は自分のPを確認すると9000と書かれていた

　〚この人…サイコパスなのかしら……〛

　「はい……あの……今日、た、たかうこと…可能…ですか？」

蒼「可能だ…今日は操作方法とかも教えてやる」

士「負けても泣かないでよ」

遼「でも俺達は、この前の戦闘で負けてるぞ」

歌川君の言葉に少し眉に皺を寄せる菊地原君

士「それは黒トリガーを使ったからでしょ
　ノーマルトリガーなら負けないよ」

蒼「どうかな？」

風間さんの言葉に、菊地原君と歌川君の空気が一瞬止まったように感じた