秘書は引っ張りだこです (ページ35)

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すると先輩は私の肩をぽんっと叩くと

悠「大丈夫、この二人はお前に危害を加えたりしないし信用して問題ないよ」

私は、しばらく考えてから口を開いた

　「……私の…副作用は…数秒だけ相手の動きを止めます」

蒼「ふむ…かなり強力な副作用だな」

悠「そそ、でも副作用を使わなくても強いから問題ないけどね」

すると太刀川さんは私に近づき目線を合わせると微笑みながら

慶「ねぇ…Aちゃんって、いくつ？」

　「…16です」

そういうと太刀川さんと風間さんは固まった

蒼/慶「…まじか！？」

２人はジロジロと私を見た

慶「大人びすぎだろ…風間さんとは逆だな」

　「…？」

蒼「太刀川…」

風間さんは元々目元が鋭いのに、さらに睨みをきかせながら少し怒った感じで太刀川さんを見た
今日の勝負負けたから、そのせいも少しはあるであろう

慶「おぉ…おっかね」

蒼「…」

風間さんは視線をそらし、カフェオレを一気飲みした
すると先輩が太刀川さんと私の間に入った

悠「太刀川さん、ちょっと近すぎじゃないっすか？」

慶「なんだ迅、やきもちか？」

先輩の脇から太刀川さんは顔を出すと

慶「じゃあ…次は、いつ来るの？」

　「え…つ、ぎですか？」

私は目をぱちくりしていると

悠「太刀川さ〜ん、ナンパはやめて下さいね〜」

慶「んー？…なぁ、Aちゃん彼氏いるの？」

　「いません…恋愛に興味ないので」

きっぱり答えると
風間さんと太刀川さんは顔を合わせた後
こちらを見ると

慶「そうなの？俺には迅とイチャついてるように見えるけど？」

　「？……幼馴染みだからだと思いますが？」

慶「へ〜…幼馴染み…ね〜」

目を細めながら、私をみる太刀川さん
すると先輩が太刀川さんの肩を抱き自販機の方へ行ってしまった

悠「太刀川さーん、ちょっといいですかっ？」

二人がコソコソ何かを話していると
風間さんが声をかけてきた

蒼「…まぁ、困ったことがあれば聞いてくれ
　聞きにくければ、宇佐美を挟んでも
　良いから聞いてくれ」

　「…すみません……ありがとう、ございます」

蒼「本当に、迅と付き合ってないのか？」

　「はい…私なんて勿体ないです」

私を目を細めながら遠くを見た

蒼〚迅…先は遠いな〛

蒼「対戦をしたければ、いつでも言ってくれ」

　「あ…はい、宜しくお願いします」

風間さんは先輩達の方に視線を向け

蒼「迅、太刀川、そろそろ帰るぞ」