秘書は引っ張りだこです (ページ33)

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私はトリガーを起動させ宇佐美さんになった
それを見るなり太刀川さんは空いた口が塞がらなかった

慶「……おいおい、ありかよ」

蒼「俺は半年前に知ったが…それまではAのことは全く知らなかったからな」

　「たぶん…その辺は先輩が根回ししてくれたんだと思います」

太刀川さんは何かに気がついたか、風間さんの方を向いた

慶「まった！風間さんは、なんで知ってたですか？」

蒼「半年前に宇佐美を見かけたんだが…
　俺には見向きもしなかった
　動きや喋り方も、いつも違っていたし…」

私は半年前を思い返していた
黒トリガーは、トリガー自身が相性の良い人間を選ぶと聞いた
嵐玉は私しか使えないとボスや先輩は言っていたが、いくら母さんでもそこまで限定するものかと疑問が残った…

　「半年前…嵐玉が私以外に使用できない
　ものなのか調べるために、トリオン体で
　宇佐美さんに変身しC級隊員達で反応するのか
　調査してました
　その時に風間さんとすれ違ったんだと思います」

蒼「だが、あとをつけていたら迅が邪魔してきた」

悠「えへへ〜あの時は、すみませんね〜」

蒼「後で宇佐美に連絡したら…」

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栞「もしもーし、風間さん、お久しぶりです！」

蒼「久しぶりだな、宇佐美…今日、本部に来たか？」

栞「え？今日は本部に行ってないですよ」

蒼「なら、お前になりすましたネイバーがいるってことか」

栞「っ！！？っあ！…えっと〜」

蒼「？…なんだ？」

電話口の宇佐美はオロオロしながら答えた

栞「いや〜…その〜ネイバーではないんです…」

蒼「…俺は、これから忍田本部長に報告してくる」

栞「あー!!!それはダメです!!!」

蒼「なら、説明しろ」

栞「はい……このことは極秘なので…誰にも言わないで下さいね実は…」

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蒼「それで、Aの存在を教えてくれたという感じだ」

　「その説は、ご迷惑をおかけしました」

蒼「いや、大丈夫だ」