そんな毎日。 (ページ14)

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心の休日ページ14

SC 視点

久しぶりに夜の練習以外オフ。
今日は宿舎でのんびりするって決めていた。
そんな予定を立てたのは俺だけじゃなくAもだったらしい。

『オッパ、ゲーム？？』
「うん、これ進める〜」
『A、あっちで映画見てるね。』
ジョンハンに「自分のことを名前で呼ぶのは子どもだけだよ〜」と前に言われてたけど、『日本は韓国より大きくなっても名前で呼ぶ子も多いです。』と言われてなあなあにして来たけどそろそろ直させないとな。

あっという間に時間は過ぎて、一区切りついた所でリビングに戻るとメニュー画面に戻ったテレビ、ポップコーンを食べた痕跡に山盛りのティッシュ。
ソファに寝っ転がるAを見ると赤ちゃんのように両手をあげて気持ちよく眠っていた。

「ふふっ」
映画見て泣いたのかな？少しだけ残った涙のあとを優しく撫でると、うっすら開くAの目。
じぃっと俺の顔を見て、またにひひって笑った。
「なに、泣いたの？」
『ん、泣きたい気分だったんで号泣でした。』
「これは顔浮腫むぞ〜まずさ、泣きたい時は俺呼んで？」
『いや、それに付き合ってもらうのはちょっと…』
「なんでだよ〜！！」

『スンチョルオッパ、こっち。』
はいはい、と同じソファの空いてるところに寝転ぶ。
もうここは慣れたように腕の中におさまるA。
何が楽しいのか……俺の顔をぺたぺた触ったり、腕やお腹をむにむにしてくる。
こういう時は何か不安だったり寂しかったり。
心の休日ですって言われた時なんかわかる気がした。

寝転びながら手をきゅってにぎにぎし、どこか目線がさ迷ってからまたパチリと目が合う。
「大きくなったな…」
『ははっ、オッパどこかのおじさんみたい〜！』
「なっ！」
それでも可愛くてまあるいおでこにポッポすると、
『オッパから久しぶりにされた…！』
「オッパから？誰かとしてんの？」
『…ジョンハン、ホシ、ドギョムオッパ達はよく。』
「あいつらちゃっかりしてるよな〜」

ソファでAに捕まってかれこれ1時間。
「A〜そろそろ動いていい？」
『それはだめ！！』
「えぇーー」
まあ、少しでもその寂しさを埋めてあげられたなら…のんびり一緒に過ごせる日も貴重だ。
結局離れたらグズる赤ちゃん(A)に解放されたのは、かなり後だった。