米花公園 ページ10
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「……ちょっと私は公園に寄って行くわ。先に帰ってて」
警視庁からの帰り道。米花公園のベンチに腰掛けている一人の女性が目に入った。
「えっ、ちょっと、灰原！」という工藤くんの慌てる声が聞こえたが無視し、そのままベンチに向かって一直線に進む。
ボーッと上の方を見つめている彼女に近づいてトンと肩を叩く。すると彼女は目を丸くしたがすぐに表情を整えた。
「こんにちは、哀ちゃん」
「こちらこそこんにちは。それで、あなたは何をそんなに熱心に見つめているのかしら？」
彼女は上を見上げながら「すずめを観察していました。可愛いですよね」と薄い笑みを浮かべた。
「えぇ。そうね」
「あ、そういえば哀ちゃんはネコが好きでしたよね？」
私が眉をひそめると、彼女は、コナンくんから聞きました、と付け足した。アガサさんが本当に江戸川くんの親戚ならば聞いていてもおかしくは無いが、彼女は違う。親戚では無い。
私は不審に思って一歩後ずさった。
「そ、そんなぁ。可愛い女の子にそんなに警戒されてしまったら、私だって傷つきますよぅ」
「あら。ごめんなさいね。まさかガラスのハートを持ち主だとは思ってもみなかったわ」
「今ので私のえいちぴーが半分減りましたよ？」
彼女はうっ、と呻き声を漏らしながら胸の辺りを押さえるので私は苦笑しながら一歩踏み出した。
「……それで？」
「やはりキミは鋭いですね。分かりました。本題に入りましょう」
冷たい風がびゅうっと彼女の後ろのイチョウの葉を攫っていった。
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たんぽぽ珈琲(プロフ) - ちょっと内容を変更しました。97から100話、もう一度読んでいただけたら嬉しいです。それでは、今度こそ続編の準備をしてきます！ (2020年5月23日 18時) (
レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - お久しぶりです。100話が終わり、次章へと進みます。主人公の心の成長を伝えられたらと思って書いていますが、なかなか難しいですね。次章では、大きく分けて三つの問題について主人公が悩みます。それでは、ハッピーエンドへ進めるよう準備してまいります！ (2020年5月18日 14時) (レス) id: 768bd78820 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんばんは、たんぽぽ珈琲です。コロナウイルスで色々と状況が変化していますが、動かなくていいのだと思って、お菓子を作ったり編み物をしたりと、有意義な時間を過ごしていました。平和ボケしているかもしれませんが、みなさんもこの時間を楽しめていたらと思います。 (2020年4月8日 19時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - 明けましておめでとうございます！先ほどスケート滑って転んで手首腫れて痛くて包帯まいてもらった作者です。本日更新したおはなしは「言えずにいたこと」です。最後となりましたが、今年もよろしくお願いします！ (2020年1月5日 13時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんにちは、作者です。生活に慣れてきたので、そろそろ更新しようかなと思っています。お待ちくださっている読者さま、ありがとうございます！ 初めて投稿した作品なので辻褄の合っていない部分などありますが、完結させたいと思います。以上、告知でした！ (2019年9月18日 10時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たんぽぽ珈琲 | 作成日時：2018年10月28日 14時
