久しぶりの病室 ページ37
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あれから１ヶ月がたち、身体の傷がだいぶ癒えた。
あの日、オレたちは黒の組織の主戦力を確実に削いだ。そして対比するように、こちら側の被害も大きかった。覚悟はしていた。
組織のボスは推理どおり、世間一般で既に死んだと知られている烏丸蓮耶だった。アポトキシン4869を自ら服薬し、若返り、20代の見た目になったらしい。そのため、自身の秘密を暴かせないようオレや灰原、その他諸々のことを秘密にしていたようだが、それが裏目に出たと今は言えるだろう。
息子である赤井さんの援軍として後から登場した、世良に「ママ」と呼ばれていた中学生女子は本当に彼女の母だった。彼女の話によると、世良が来ていないのは泊まっていたホテルにて睡眠薬で眠っているからだという。……やはり赤井家は何があっても敵に回してはいけない相手だ。恐ろしいが頼もしい。
そういや、驚いたことに怪盗キッド、もとい黒羽は変装なしでオレと瓜二つで高校生だった。あいつは隣の病室で絶対安静と言いつけられているのだが、時々ふらふらとオレの病室へ見舞いにくる。ほぼ同じくらい怪我を負っていたのにもう動けるなんて、どう考えてもおかしい。ずるいぞー。
オレは降谷さんからOKサインが出れば、あと一週間で引退できるそうだ。だがあの様子じゃ当分は無理だろう。過保護公安め！と言いたいところだが、降谷さんの判断は大抵正しいし蘭に危害が加わるのは嫌なので、豪華で美味しい病院食と共に文句を飲み込んだ。
それにしても、暇だ。腕が骨折したため本は持たせてくれず、入院時に渡されたスマホを片手でぽちぽち操作するしかやることがない。オレのスマホは保安のためにと没収され、今は厳重に保管されているらしいので使えない。
「わっ」
突然鳴り出した着信音に驚きつつ、怪盗キッドからの電話をとる。
「あのな、俺、今からここを出る」
予想しなかった言葉に思考が一時停止する。
「やっと、あいつが戻ったらしいんだ。ごめん」
「なっ……あいつって、おい！」
一方的に通話が終了されて呆気にとられつつ、ナースコールを押す。
怪盗キッドーー黒羽快斗の言った「あいつ」とは誰なのだろう。
スマホを素早くタップする。
「もしもし、江戸川くん？」
「灰原、キッドが」
「えぇ、彼から聞いたわ。あの表情……きっと彼女よ」
灰原は確信めいた声色でそう言った。
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たんぽぽ珈琲(プロフ) - ちょっと内容を変更しました。97から100話、もう一度読んでいただけたら嬉しいです。それでは、今度こそ続編の準備をしてきます！ (2020年5月23日 18時) (
レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - お久しぶりです。100話が終わり、次章へと進みます。主人公の心の成長を伝えられたらと思って書いていますが、なかなか難しいですね。次章では、大きく分けて三つの問題について主人公が悩みます。それでは、ハッピーエンドへ進めるよう準備してまいります！ (2020年5月18日 14時) (レス) id: 768bd78820 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんばんは、たんぽぽ珈琲です。コロナウイルスで色々と状況が変化していますが、動かなくていいのだと思って、お菓子を作ったり編み物をしたりと、有意義な時間を過ごしていました。平和ボケしているかもしれませんが、みなさんもこの時間を楽しめていたらと思います。 (2020年4月8日 19時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - 明けましておめでとうございます！先ほどスケート滑って転んで手首腫れて痛くて包帯まいてもらった作者です。本日更新したおはなしは「言えずにいたこと」です。最後となりましたが、今年もよろしくお願いします！ (2020年1月5日 13時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんにちは、作者です。生活に慣れてきたので、そろそろ更新しようかなと思っています。お待ちくださっている読者さま、ありがとうございます！ 初めて投稿した作品なので辻褄の合っていない部分などありますが、完結させたいと思います。以上、告知でした！ (2019年9月18日 10時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たんぽぽ珈琲 | 作成日時：2018年10月28日 14時
