そろそろ ページ20
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「じゃあ、わたしをどうもしないの？」
「さあな。今と変わらないと思われるが」
「変わるかもしれないってことだね……ちょっぴり残念だな。まあ、透さんのことを考えたら、何も言えないけど。
で、快斗くんーー」
笑みを隠せずにいたAが急に後ろを振り向く。
「ーー盗み聞き、楽しい？」
「げっ……バレてたのかよ……」
と唇を尖らせた黒羽くんが戸を開けて顔をのぞかせた。気配をまったくと言っていいほど感じなかったため僕は目を丸くする。
「色々と伏せながら話してたら変に疲れちゃったから、明日の朝ごはんお願いね」
「ごめんって」
「謝って終わるなら
「は？ 意味わかんねぇんだけど」
「じきに分かるよ。ね、透さんっ」
「僕に話を振ってどうするんだ」
「そこは頷いてよ！」とAが眉を寄せる。
「安室さんって一体何をしている人なんだよ。調べても出て、んぐっ」
「だまるんだ快斗ーっ！ 目の前には透さんがいるんだよ！ 連れてかれたいの？」
あたふたしながらAが黒羽くんの口を手で塞いだ。
ほお。僕の前では話せないコトなんだな。それを話すと僕に連れて行かれる、ということか。
「どういう意味でしょうか」
「ばーか、お前が全部話してんじゃねーかよ！」
Aの話したことは、話してはいけないことだった、と。
二人は僕のことなどそっちのけで口喧嘩をし始めた。
「ーーその話、詳しく聞かせてください」
すると騒がしかった二人の顔はみるみる青くなり、そろりそろりとどこかへ逃げようとする。
まったく、どうしてあの二人はこういう場面では弱いんだ。それ以外はどこか大人びていて、それでいてしっかりしているのに。
「まだ質問は山ほどあるんですよ……」
ひやりと空気が凍る。僕は頬杖をつき直し、バーボンのような不敵な表情を浮かべた。
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たんぽぽ珈琲(プロフ) - ちょっと内容を変更しました。97から100話、もう一度読んでいただけたら嬉しいです。それでは、今度こそ続編の準備をしてきます！ (2020年5月23日 18時) (
レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - お久しぶりです。100話が終わり、次章へと進みます。主人公の心の成長を伝えられたらと思って書いていますが、なかなか難しいですね。次章では、大きく分けて三つの問題について主人公が悩みます。それでは、ハッピーエンドへ進めるよう準備してまいります！ (2020年5月18日 14時) (レス) id: 768bd78820 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんばんは、たんぽぽ珈琲です。コロナウイルスで色々と状況が変化していますが、動かなくていいのだと思って、お菓子を作ったり編み物をしたりと、有意義な時間を過ごしていました。平和ボケしているかもしれませんが、みなさんもこの時間を楽しめていたらと思います。 (2020年4月8日 19時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - 明けましておめでとうございます！先ほどスケート滑って転んで手首腫れて痛くて包帯まいてもらった作者です。本日更新したおはなしは「言えずにいたこと」です。最後となりましたが、今年もよろしくお願いします！ (2020年1月5日 13時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんにちは、作者です。生活に慣れてきたので、そろそろ更新しようかなと思っています。お待ちくださっている読者さま、ありがとうございます！ 初めて投稿した作品なので辻褄の合っていない部分などありますが、完結させたいと思います。以上、告知でした！ (2019年9月18日 10時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たんぽぽ珈琲 | 作成日時：2018年10月28日 14時
