怖い怖い ページ13
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ぎしり。わたしの腕が掴まれ骨が嫌な音を立てる。
「……ゆきさん」
そしてすぐ目の前には口だけが笑っていて目が笑っていない、透さ…じゃなくて安室さん。
「痛い痛い！ ……です」
「痛いです痛いです、の間違いですよね」
「……はい」
うわぁ。声は小さいけど超怒ってる。今までに無いほど怒ってる。怖ーい逃げたいよー。
わたしが逃げ出したくなるのもしょうがないではないか、と思う。ポアロの外でガラス越しにわたしを盗み見ながらスマホを耳に当てているコナンくんがぎょっとするほど、透さんはご立腹なのだから。あと安室さんを透さんと名前呼びしそうになったのは、哀ちゃんと米花公園で会うという予想外なことが起こったからだ。
「ゆき」に完璧に成れていないまま哀ちゃんに話しかけられてしまったので「わたし」の部分が出てしまった。
つまり「わたし」と「ゆき」がミックスされた不安定な状態で会話をしていたのでボロが出てしまったということ。
安室さん、そこは目を瞑ってくれてもいいんだよ。
見て見ぬふりをしてくれても良いんだよ。
「ゆ、き、さん？ こちらに集中してください」
「ひえぇええ……すみません、少し考えごとを」
「ーーなにか仰いました？」
イケメン店員は、にこりと効果音がつきそうな笑みを貼り付け首を傾げる。
さっきの哀ちゃんの方がずっと可愛いから。真似しなくて良いから！
「はいぃぃ。以後気をつけます。すみませんでした。コナンくんにまでつけられて申し訳ございませんでした」
「今度からは間違えのないようにしてくださいね」
ここは素直に、はい、と頭を軽く下げておく。頭を元の位置に戻しながら安室さんの顔色を伺うと、先ほどとは真反対の、人懐っこいニッコニコの笑顔になっていた。これが真の営業スマイルなのか、と驚きと恐怖でぶるっと身震いした。
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たんぽぽ珈琲(プロフ) - ちょっと内容を変更しました。97から100話、もう一度読んでいただけたら嬉しいです。それでは、今度こそ続編の準備をしてきます！ (2020年5月23日 18時) (
レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - お久しぶりです。100話が終わり、次章へと進みます。主人公の心の成長を伝えられたらと思って書いていますが、なかなか難しいですね。次章では、大きく分けて三つの問題について主人公が悩みます。それでは、ハッピーエンドへ進めるよう準備してまいります！ (2020年5月18日 14時) (レス) id: 768bd78820 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんばんは、たんぽぽ珈琲です。コロナウイルスで色々と状況が変化していますが、動かなくていいのだと思って、お菓子を作ったり編み物をしたりと、有意義な時間を過ごしていました。平和ボケしているかもしれませんが、みなさんもこの時間を楽しめていたらと思います。 (2020年4月8日 19時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - 明けましておめでとうございます！先ほどスケート滑って転んで手首腫れて痛くて包帯まいてもらった作者です。本日更新したおはなしは「言えずにいたこと」です。最後となりましたが、今年もよろしくお願いします！ (2020年1月5日 13時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんにちは、作者です。生活に慣れてきたので、そろそろ更新しようかなと思っています。お待ちくださっている読者さま、ありがとうございます！ 初めて投稿した作品なので辻褄の合っていない部分などありますが、完結させたいと思います。以上、告知でした！ (2019年9月18日 10時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たんぽぽ珈琲 | 作成日時：2018年10月28日 14時
