隠れんぼの鬼 ページ3
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「快斗くーん」
自室から出てリビングに行ってみると快斗くんがいない。家の中にいるはずの快斗くんを呼んでみるが、返事がない。
「快斗くーん？」
返事どころかなんの音もしない。おかしいな、と首を傾げる。
ひたひたと足音を立てて快斗くんの部屋に行きコンコン、とドアにノックをする。
「快斗くん、いるの？」
やはり返事がない。
「入るよー」
がちゃ、とドアノブを回し、快斗くんの部屋に足を踏み入れる。
「ーーあれ」
部屋の中はごちゃごちゃとしていて色々なものが転がっているが肝心の部屋主がいない。
静かだ。
快斗くんが、部屋にいない。
「どこにいるの」
心細くて、誰もいないのが怖くて、声が震える。
快斗くんはどこへ行った？
外へ出て行った？
わたしに一言も言わずに、メモも残さずに？
まさか、
ーーそれすらも出来ないほどの状況だった？
「やだ」
考えるだけでゾッとする。体が震える。
快斗くんがいってしまったら、わたしは誰を頼ればいいの？
いや、もしかしたら青子ちゃんの家に行っているかもしれない。スマホは自室にあるので快斗くんの部屋から一旦出よう。
不安を抱えたまま、ドアのある後ろを向く。
すると、ぺと、と冷たくて柔らかくも固くもないナニカが顔に当たる。
「やっ」
思わず目を瞑る。
後退り尻餅をつく。
息が荒くなる。
死にたくない。
嫌だ。
「かいとくん」
寂しいよ。怖いよ。どこに行ったの。
わたしはこの後なにが起こるのか分からぬまま、体を固くした。
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たんぽぽ珈琲(プロフ) - ちょっと内容を変更しました。97から100話、もう一度読んでいただけたら嬉しいです。それでは、今度こそ続編の準備をしてきます！ (2020年5月23日 18時) (
レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - お久しぶりです。100話が終わり、次章へと進みます。主人公の心の成長を伝えられたらと思って書いていますが、なかなか難しいですね。次章では、大きく分けて三つの問題について主人公が悩みます。それでは、ハッピーエンドへ進めるよう準備してまいります！ (2020年5月18日 14時) (レス) id: 768bd78820 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんばんは、たんぽぽ珈琲です。コロナウイルスで色々と状況が変化していますが、動かなくていいのだと思って、お菓子を作ったり編み物をしたりと、有意義な時間を過ごしていました。平和ボケしているかもしれませんが、みなさんもこの時間を楽しめていたらと思います。 (2020年4月8日 19時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - 明けましておめでとうございます！先ほどスケート滑って転んで手首腫れて痛くて包帯まいてもらった作者です。本日更新したおはなしは「言えずにいたこと」です。最後となりましたが、今年もよろしくお願いします！ (2020年1月5日 13時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
たんぽぽ珈琲(プロフ) - こんにちは、作者です。生活に慣れてきたので、そろそろ更新しようかなと思っています。お待ちくださっている読者さま、ありがとうございます！ 初めて投稿した作品なので辻褄の合っていない部分などありますが、完結させたいと思います。以上、告知でした！ (2019年9月18日 10時) (レス) id: bfc4d62160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たんぽぽ珈琲 | 作成日時：2018年10月28日 14時
