深く息を吸って【全身組】 ページ12
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「Aー！」
結論を出そうとしていた時、
大声で名前を呼ばれた。
「Aっ！
何でこんな端っこにいんの？
って......レトさん？」
「っさいなぁ。見て分からへんの？
今は俺とAちゃんの時間なの。
向こう行っといて」
そう言うレトルトさんに
むすっとした顔を向けて
不機嫌そうに振る舞うのはキヨくん。
......私が昔から片思いをしている相手。
キヨくんは私の手の物を見ると、
サッと奪い取った。
「あ、それ......！」
「もしかして、そういうこと？
第二ボタンを渡して、
Aに告白しようとしてたわけ？」
「返して」
「早いもん勝ちかよ」
「キヨくん、それ返して......！」
レトルトくんが
1回目より大きな声でそう言うと、
キヨくんは
レトルトくんにボタンを返した。
「悪いけど、俺だってAに
言わなきゃいけないことがあるんだよ」
キヨくんは、
学ランのポケットから何か取り出し、
こっちに投げた。
慌てて両手でキャッチする。
「他の奴に取られないように、
一番最初に外して隠しておいた。」
投げられた物を見ると、
それはボタンだった。
「これって......」
「第二ボタン。
俺、Aのこと好きだから......。
俺、ちゃんと面と向かって
Aと話すのが恥ずかしくて、
今までAには、
酷いこと、したかも......しれないけど」
キヨくんの方を見たが、
俯いたまま目を合わせてくれなかった。
彼の耳を見ると、
見たことがないくらい真っ赤だった。
「Aちゃん。
どっちがいいか、聞かせて。」
レトルトくんが
再び第二ボタンを差し出す。
私達の周りには、
2人のファンや私の友達を中心に
人集りが出来ていた。
私は2人の目を、2つのボタンを見た。
そして
深く息を吸って、
答えるのだ。
**********
全身組で卒業式、第二ボタンの話
でした。
リクエストありがとうございました！
キヨさん→不器用
レトさん→一途
という設定で書きました。
夢主ちゃんへの声の掛け方や、
告白の仕方、第二ボタンの渡し方など
細かいところで
それぞれの性格が現れているはずです。
全身組の人気っぷりは
やっぱり凄いですね......
全身組以外の方でも、
お気軽にリクエストして下さい！
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＊ゆたんぽ＊(プロフ) - リプ失礼します…！！久しぶりです。楽しみにしてるので，頑張ってください！！(急かしているわけではないです！！ (2019年8月14日 13時) (
レス) id: dad35a85ee (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - どっかの誰かを食べた誰かさん» リクエストありがとうございます。それは夢主が登場しない話ということで合ってますでしょうか？ (2019年8月6日 0時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
どっかの誰かを食べた誰か - リクエスト失礼します！キヨとヒラの純愛で、キヨがインフルエンザになるというシチュでお願い出来ますか？ (2019年8月6日 0時) (レス) id: 2a539647be (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - ▼あこあこ.。さん» いえいえ！こちらこそありがとうございました！楽しんでいただけて、よかったです！ (2019年5月20日 23時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
▼あこあこ.。 - リクエストさせて頂いた者です..!! お忙しい中ありがとうございましたっ!! とても雰囲気が好みで楽しく読ませていただきました^^* 本当にありがとうございます!! (2019年5月20日 22時) (レス) id: 4f02a02f8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チャリ愛用者。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Tyhut/
作成日時：2019年4月4日 11時
