少女奇譚【鬼滅の刃】

9 初任務 ページ10

刀についた血を振り払うと鞘に戻す。



部屋の隅っこで震える女の子に近ずくと着ていた羽織をそっとかけた。



｢もう大丈夫よ。お家に送ってあげる。貴女お名前は？｣


安心させるように笑うと少女は泣きなが答える。


子｢鞠。鞠って言うの。｣


｢そう。鞠か。いい名前ね。お家の場所わかる？？｣


うん。と答えた鞠を抱っこすると歩き出した。
落ち着きを取り戻した鞠に教えて貰いたどり着いたのはなんと、昼間によった甘味処だった。




店｢鞠！！！！！！！｣



家の中からおば様がでてくる。
事情を説明すると泣い感謝された。



｢なにはともあれ無事で良かったです。
私は仕事があるのでこれで失礼しますね。｣


泣いて抱き合う親子の姿を見つめる。
守れて良かった。
優しいおば様の家族を私は守れた。



罪のない人たちから幸せを、失わせてはいけない。





｢お姉ちゃん！また、うちに食べにきてね！！！！｣

歩き出した私鞠が笑顔で声をかける


店｢ちょっと待って！あんた名前は！？娘の命の恩人だお礼をさせてくれ！｣



おば様の言葉に足を止め振り返る。




｢私の名前は雨宮Aです！！！！また甘味食べに来ます。鞠と元気でいてください。それで十分です。｣



こうして私の初任務は無事に終えたのだった。

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