少女奇譚【鬼滅の刃】

25 那田蜘蛛山 ページ26

ヒュン！カキン！！！！




舐めてたわけじゃないけど、この鬼物凄く早い。





連続して素早い攻撃が私を襲う。




ザシュッ




防ぎ切れなかった攻撃が私の肌を傷つける。




最初は追いつけなかったけど、だんだん目が慣れてきた。




速さなら私だって負けない。


｢雪の呼吸 陸ノ型 風花の舞！！！！｣



足に集中し、移動速度をあげるこの技は
速さでは鬼に引けを取らない。




素早い攻撃で全ての攻撃を防ぎ、隙をみて斬撃を与える。






なかなか、硬い鬼に思うように斬ることができない。






ビュッ！！！！！！！ベチャッ







｢ッツ！！！！｣






距離を詰めた状態から鬼が液体を放つ。





触れた足がジュワっと溶ける。





痛っ！！！！！
何これ！！！！！！





鬼『ケケケケ。俺の体液は特殊な毒でな、触れたものを溶かし、傷口から体内へ入り込む。体内に入ると毒が周り身体中の細胞を溶かしていき、激痛の元死んでいく。ケケ、お前は時期に動けなくなる！！！！ お前の負けだ！！！！』







クッ！！！！！


よく喋る鬼ね！！！！！！





厄介な毒だなあ！まったく！！！！




これは早めに蹴りをつけないとやばいな。





本当はあんまりめちゃくちゃ体に負担がかかるからこれを使いたくないんだけど、
やりたくないなんて行ってられない。







大きく息を吸って、吐き出す。





｢そう。例え私が貴方の毒で死んだとしてもただでは死んであげないわ。貴方は私に切られて死ぬの。道ずれにしてあげる。｣



ああ、体が痛い。
即効性の毒とか、もうなんなの。




どうせらな、遅効性にしておいてよ。
優しさが足りないなあ……





炭治郎さん達大丈夫かな。





脳裏に浮かぶ、優しい笑顔。





痛む体に心が折れそう。
でも、きっと炭治郎さんは信じて待っていてくれる。




私はこんなやつに負けてられない。





全集中……



鼓動を最大限に早める。
体温が急激に上昇する。





｢雪の呼吸 弐ノ型 雪崩切り｣






勢いよく飛ぶと全身の力を刀に載せ上から刀を思いっきり振り下ろす。





ドーーーーーーーーン！！！！！！




雪崩とは、雪が崩れ落ちる現象。
威力が高く巻き込まれた場合の生存率は低い。



｢ね？言ったでしょ？｣



大きな穴が空いた所にはバラバラになった鬼がいる。



蒸発していくように鬼の体が消えていく。




｢静かに眠れ。｣


ガチャンと刀を直した。

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