少女奇譚【鬼滅の刃】

24 那田蜘蛛山 ページ25

ギリッっと強く歯を食いしばる。




鬼に好き勝手に操られて、腕や、足がボロボロになっている。




酷い、
絶対に許さない。




糸にぶら下がる仲間の亡骸にそっと手を合わせる。




それからは、早かった。



頸の無い操り人形を三人で協力をして倒し、無事操っていた鬼を斬ることが出来た。




傷だらけの伊之助さんを持っていた手ぬぐいで止血する。





2人は、私を守って戦っている。
先程から私は足でまといだ。




共闘をするにも私の呼吸は1度も二人の前で見せたことがないから合わせにくいのかもしれない。





私が2人を守る。






バシャッ




水音がして振り返ると、そこには新しい3体目の鬼がいた。





鬼は私たちを見ると逃げだす。




追いかけようとすると、鬼はお父さん！お兄ちゃん！と呼びかける。





すると上から、2体の鬼が降ってきた。





もろ、蜘蛛の顔をした大きな鬼と腕が蜘蛛のように変形している鬼。





刀に手を重ねると兄ちゃんと言われた鬼が私に突っ込んでくる。





ヒュンっ！！！！




早い！！！！！
めちゃくちゃ早いな！この蜘蛛野郎！！！



早い攻撃に刀を使って凌ぐが、
一瞬反応が遅れて弾き飛ばされる。




炭｢A！！！！！！｣




お父さん鬼と戦っている炭治郎さんが声をかけてくれる。





心配しないで、私は大丈夫。



ヨロヨロと立ち上がり、
鬼に向かって刀を構える。







｢私ね、今凄く怒ってるの。｣





飛ばされた時に受け身を撮ったが勢いよく打ち付けた為多少なりダメージはある。




こいつら鬼は私の仲間を殺した。



こいつらが殺した仲間には、帰りを待っている家族がいる。




大切な家族をこの鬼たちが奪ったんだ。




絶対に許せない。




そして、なにより私は蜘蛛が大嫌いだ。
冒頭でも言ったが今まで私は凄い我慢をしてきた。




蜘蛛の糸？？
蜘蛛の巣？


挙句の果てに蜘蛛の体に、蜘蛛の顔。




どこを見ても蜘蛛、蜘蛛、蜘蛛。






もう無理なんだよ！！！！！！
全員まとめてぶった斬ってやる……！！！！！！！





こめかみに怒りマークができる。





｢伊之助さん、炭治郎さん。私はこの鬼を引き受けます。お二人はそちらをお願いします！！！！｣





炭｢1人で大丈夫か！？！｣




｢大丈夫です！！！！！｣





そう言うと私は鬼に向き直った。




私の前に出てきた事後悔させてやるんだから！！！

25 那田蜘蛛山→←23 那田蜘蛛山

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す