少女奇譚【鬼滅の刃】

10 鼓屋敷 ページ11

初任務から数日たった現在。



私は今迷子である。



もう一度言う、迷子である。




遡ること数時間前、、、




南南東！南南東！次の任務は南南東！！



初任務から連続で仕事をし続ける。
運がいい事にどの鬼も弱い鬼ばかり。


鎹鴉が休む日まもなく仕事を持ってきて、南南東に向かうまでは良かった。



目の前にある屋敷。ここが鬼が潜む家らしい。



嫌な感じがる。こう寒気でゾクゾクする。
とりあえず中に入ってみようと刀に、手を置きいつでも抜ける様にし入った。



なにも変わらない普通の民家だ。


ポン！ポン！


｢？？？鼓の音？？｣


部屋に1本の踏み出したところで音がなる。後ろを振り返ると、、、


｢えええええええ！！？？？部屋が変わってる！？！？｣



スパーンっと目の前の襖を開けるとまた別の部屋に繋がってる。


玄関は！？！？ええええええ！


何度も何度も部屋を進んでいくが鼓の音と共に部屋がどんどん変わる。


そして、冒頭にいたるーーー


どんどん部屋が変わるから自分が今どこにいるか
全然わからない。


廊下を前に進み左に曲がろうとすると



｢うわぁっ！！｣



鬼の手が私の前に出る。


咄嗟に後ろに飛び鬼を避ける。
危ない！！！！！



『よけたか。随分活きのいい小娘だ。お前の肉はえぐりがいがありそうだ 』





鬼の姿を改めて見ると、口元と手に赤い血がべっとりと付着している。

こいつ、人を喰ったな。



剣を構え、技を出そうとすると




ダダダダダダダダダ！！！！！！


？｢猪突猛進っ！猪突猛進っ！｣



｢うぇ！？！？｣



真後ろから足音がする。
新手！？鬼に挟まれた？！




？｢的がデカいと切り裂きがいがあるぜ！！！｣


そこに現れたのは、猪の頭をした人間。
上半身裸で下には鬼殺隊の制服を着ている。


よかった、仲間だ！！！！！


｢あのっ ？｢屍を晒して俺の踏み台となれ！！！！！｣ ちょ！！！！｣


獣の呼吸と言うと鬼の両手を切り裂き、頸をはねる。



鬼を言葉通り踏み台にしてそのままどこかへ行ってしまった。




残ったのは鬼の残骸と私のみ。
ポツーンっと取り残されてしまった。



仕方ない、1人で前に進もう。

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