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初仕事 ページ8

刀も隊服も鎹烏も全て決まり、

初仕事に行くことになった。

鎹「かァァァ!南南東の村で村人が消息不明!直ちに迎えええええ!かァァァ!」

『!』

鱗「頑張ってこい。A」

『はい!行ってきます、鱗滝さん、義勇。』

義「無事に帰ってこい。」

『うん。ありがとう、義勇』


全速力で南南東へ向かった。

日が暮れるまであと僅かだ。

急がなくては…





私が村に着いたのは日が暮れる少し前のことだった。

村はとても静かで、

人の気配がほとんどしなかった。

村を歩き続けていると、奥の方に幼い子供がいた。

子供は私を見つけると泣きながら走ってきた。

「た、たすけて…!は、母上が!」

『どうしたの?』

「お、鬼に喰われる!」

子供から話を聞くと、この村には鬼がいる。

消息不明になった者は皆亡くなっているとのことだ。

『私が絶対に母上を助ける。だから、君はここで待っていて?』

この子が来た方から強い鬼の気配がする。

その場所へ走って向かうと、

そこには、無残に散らばった、人間の遺体があった。

目を背けたくなるほどに無残な亡骸だった。

亡骸を庭に埋めて供養していると、

どこからか声がした。

「何をやっている。」

『誰だ!』

「貴様、鬼狩りか?」

『だったら何だ。その母親をこちらへ返せ。』

私が奥にいる鬼に言うと、鬼は鼻で笑った。

「だったら、貴様が生贄になれ。」

一瞬の鬼の隙をつき、

鬼の懐に入り、母親を保護する。

『外に貴女の息子さんがいます。そこに向かって走ってください。』

母「ありがとうございます。ありがとうございます…」

母親は何度も私にお礼を言った。

母親が外に出ていったのを見計らい、私は鬼に向かい合った。

『なぜ、罪もない人間を攫う』

鬼と話し合うのは無駄だということはわかっていたが、ふと、口から出ていたのはその言葉だった。

「人間が憎い。憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い」

憎悪の気配が強くなった。

鬼が発する禍々しい渦に巻き込まれそうになった。

お前も辛い思いをしたんだな。

『だったら苦しまないように一思いに地獄へ落としてやる。』


藤の呼吸・壱の型

"乱れ咲"

辺り一面に藤の花が咲き、

一瞬にして藤の花が鬼に突きささった。

藤の毒は鬼に効く。

この呼吸は藤の毒が全身にものすごい速さで回る。

その為、苦しまずに一思いに殺すことが出来るのだ。

鬼の過去。→←心に空いた穴



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MOMO(プロフ) - 藤の型の名前が凄く好きです!更新頑張ってください!これからも応援してます!( *˙0˙*)۶ (2022年11月20日 12時) (レス) @page16 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - 藤の型がとても詳しく書かれていてびっくりしました!これからも頑張ってください!😎 (2022年5月3日 7時) (レス) @page12 id: d533a9e97d (このIDを非表示/違反報告)
あおぞら。(プロフ) - 金米糖さん» ほんと有難い限りです!そう言っていただけると嬉しいです!(笑) (2020年6月18日 20時) (レス) id: 421f985403 (このIDを非表示/違反報告)
金米糖(プロフ) - お気に入りがどんどん増えていきますね!一番最初にコメント出来てなんか誇りです!(ドヤ顔)頑張っていてすごいと思います! (2020年6月18日 18時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
あおぞら。(プロフ) - 金米糖さん» ほんとありがたいです!頑張るです! (2020年6月3日 22時) (レス) id: 421f985403 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空 Sky | 作成日時:2019年12月1日 22時

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