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とある日の私 ページ36

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『無事一日目終われた…ちかれた』




あの後何とか迷いながらも本社にギリギリつけた

そしてなんの問題もなく終わって、今はその帰り




[お出口は右側です]


あ、ここの駅

朝に凛くんを降ろしたところの駅だ




「あ」



『あ』




って考えてたら、その凛くんが乗り合わせてきた

一瞬嫌な顔されたのが結構悲しかったけど




『隣、座るんだ』



「別にいいだろ」



『うん、いいよ』




他にも空いてるのに隣にドカッと座った

朝と違うのは、ジャージを着てるところ

部活帰りなのかな




『サッカーやってるの?』



「だったらなんだよ」



『高校の頃サッカー部のマネージャーやってたからさ。懐かしいなって』



「…」



『興味無いか』




朝初めましての子と話す話題がなくて、会話終了

わざわざ隣座らなくても良かったのにね




「おい」



『え?』



「これ」



『か、可愛い…どうしたの?これ』



「…朝のお礼」




綺麗にラッピングされた猫の形のクッキー

ものすごい勢いで押し付けられるから、頂いたけど




『ありがと凛くん。でもまた会えるかどうか分からなかったのに、わざわざ買ったの?』



「あんたがまたって言ったんだろ」



『え?あ、そうだけど』



「なんか文句あんのかよ」




文句と言うか、律儀だなって感心しちゃった

同じ時間の電車、それに車両

それが重なる確率って、ものすごく低いと思うのに




『ううん、また会えて嬉しいなって』



「は?」



『それに、元気になった凛くんを見れて安心した。ちゃんと休むのも練習だからね?』



「…っるせ、お節介か」



『嫌だった?ごめんね』



「…べ、つに。好きにしろ」




少しずつ凛くんがわかってきた気がするな

出張あと2日間あるけど、また会えたらいいな




「〇〇スタジアム」



『え?』



「明日そこで午後から試合がある。暇なら来いよ」



『うん、ちょっとだけど見に行くね』



「…ぜってぇ来い」




って言って席を立った凛くんがちょうど止まった駅で降りた

思いもよらない約束しちゃったな




「…また明日な………れいか」



『っ…また明日ね凛くん』






結局、試合を見に行くことは出来なくて

出張の残り2日間は凛くんに会うことなく終わった









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ハッピエンドと続編へ繋がる数話を絶賛作成中ですので、もうしばらくお待ちくださいませ

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ミタンダ(プロフ) - ふーこさん» 温かいコメントありがとうございます!積極的な凪もいいですよね!どんどん更新して続編も作成いたしますので今後も楽しんでいただければ幸いです! (5月27日 0時) (レス) @page28 id: 764e0538c4 (このIDを非表示/違反報告)
ふーこ(プロフ) - この作品大好きです!凪がグイグイ来るのがめちゃめちゃ好きです!何回読んでも「尊い...グハア」ってなってます、ありがとうございます!これからも更新頑張ってください!応援してます! (5月19日 7時) (レス) id: 5f94b10415 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミタンダ | 作成日時:2023年4月8日 23時

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