凪 誠士郎拾いました 【ブルーロック】

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凪side





やっと落ち着いた気がする

ゲームでHPがあと2とかの時くらい心臓がドキドキしてた




「…はぁ」




一旦落ち着いて背中を向けた波さんをチラッと見た

まだ起きてる。スマホ見てる




『…』




誰かの投稿をずっと見てる

男の人と、たまに女の人




「何見てるの」



『びっくりした…眩しかった？』



「いや、大丈夫…何見てるのかなって」



『あー、大したものじゃないよ全然』




悲しそうな顔

もしかしてあれが元彼とか


なんか、嫌だ




「元彼？」



『うん。しつこく復縁だの送ってくるくせに浮気相手との写真投稿しまくっててさ』



「見せて」



『いいものなんかじゃないよ』




波さんがゴロンと仰向けに倒れてきて、俺に見やすいように腕を伸ばしてくれる

距離近すぎ…ラッキー




『こっちの子が私の後輩なの』



「波さんの方が可愛いじゃん」



『いいよ気遣わないで』



「つかってないし」




お酒と女の人と車ばっかり

顔もそこまでかっこよくない


でも波さんこの人好きだったんだよね




『今みるとブッサイクだよね』



「ぶっ…俺も今同じこと思ってた」



『なんで私こんな人好きで、あんなに泣いてたんだろう』



「人生やり直したい？」



『高校くらいからがいいかな』




波さんが高校の時ってどんな感じだったんだろ

モテてそー…綺麗だし面倒見良いし


好き




「え？」



『え？高校生からやり直したいなぁって』



「じゃなくて…」



『タイムスリップして高校時代に戻れたりしないかなぁ』



「そんなに高校楽しかったの？」



『んー、戻って同い年の時に凪くんに出会いたかったなぁって』




それってもう…期待しちゃってもいいかな

波さんと俺の一番の問題が年。俺は未成年だし



だって、そういうことでしょ




「俺は…今こうやって出会えたからいい」



『ありがと凪くん。元気出た』



「ん」









あー、俺…好きなんだ


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