15 Kenyu side ページ20
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「おーなんも見えねぇ」
「どやれいか似合うか？」
『微妙』
俺のメガネでファッションショー中の烏くんと乙夜くん
それと巻き込まれたれいか
烏「もっとあるやろ」
『影汰はオシャレやな。普段もしとるやろ絶対』
乙「うん。外す瞬間えろくない？」
『それはようわからん』
俺は蚊帳の外か
いい性格してるね2人ともさ
「2人ともそろそろ返して欲しいかなっ…」
転ぶ
瞬間にれいかが体を張ってくれた
ごめん、ありがとうより先にラッキーって思っちゃった
『大丈夫か？剣優』
「うんありがとうれいか。全然見えてなかった」
あれだけ俺を蚊帳の外にした2人が
怪訝な顔をしながら俺を見てる
悪い気はしないね
乙「いいなーさっきの」
烏「ラッキースケベし放題やんか雪宮」
『ばかな事言うとらんではよメガネ返し。2人だけやで風呂は言っとらんの』
烏「やっべ行くで乙夜」
おかえり俺のメガネ
やっと視界がクリアになって、不思議そうな顔のれいかが覗き込んできた
『視力かなり悪いんやな』
「うん。悪いよ」
『どこまで見えへんの？まぁさっきのである程度は予想つくけど』
「そうだなぁ……ここからだとあの文字は見えないね」
『ほー、結構やんな』
ゴールボーナスの表
れいかの真後ろで、そこまで距離ないけど全く見えない
という事は
「だかられいかの顔もぼやけてる」
『べっぴんには変わりないやろ』
「……うん」
大丈夫、見なくてもれいかは綺麗だよ
とは思ってても、言わないけどね
「れいかは悪くないんだ」
『2.0やで。やからどんな視界なんか気になる』
「気になるほどいいものじゃないよ」
『まぁそうやろうな…』
れいかが近づいて来てるのは分かるんだけど
なんとなくまだぼやけるな……
「んでこの距離やと？」
さすがに見えるよ。反射で下がっちゃったけど
目の前にれいかの顔はなかなかに刺激強いね
これが無自覚なのは頂けないよ
「……見えるよ」
『やっとか。ちゅーかほんまに大変やんな』
「お風呂は本当に危ないよ」
他にもいっぱいあるけどね
四六時中一緒にいてよれいか
なんて思ってても言うような、乙夜くんみたいなキャラじゃないしなぁ……俺
『ずっと近くにおるから安心してね……剣優』
「…っ」
言われちゃったね
なら俺から離れないでよ
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永遠にね
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作者名：ミタンダ | 作成日時：2023年9月4日 17時
