ケモノ阿吽のいる暮らし。2冊目

我らが恋敵茂庭くん。その2 ページ26

バレないように入り口付近に移動、

ロードワーク中の体で2人に話しかける。


「よーっす、お熱いねーお二人」


自分でも黒いオーラが出ているのがわかる。

落ち着け俺…


『珍しいねー4人なんて』


「おはようございます〜」


こいつ、嘲笑っていやがる…！！

(ただ微笑んでいるだけ)


『ロードワーク？』


「おう。んでちょうど見かけたから

ちょっかいかけに来た」


「？」


「(若利くん、ノッて…！！)」


そう話していると、モニワが若利の困惑に気づき、

何かを察したようだ。…バレたか？


「そうだ、Aさん、今日時間空いてる？」


『今日は午前中バイト。午後からならフリーだよ』


お前ら落ち着け。オーラを出すな。


「何？2人とも今日予定あるの？」


天童が突っ掛かった。


「いやー4人みたらバレーの差し入れ思い出して。

作り方教わりたいなーって思ったんだけど」


こいつ、引きずってやがる…！？


『お、もちろんいいよー！』


「ありがと(*´꒳`*) んじゃ今日はここらでお開きだね」


じゃあね、とまたAの頭を撫でる。


『同い年なんですけど茂庭君？』







「だってちっちゃくて可愛いんだもん」
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣







『！？』ﾎﾟﾌｯ


「「「「！？」」」」


あのAが顔を赤くした。あのAがだぞ！？

俺らでも際どいことやんないと赤くしないのに！？

この程度で！？



「じゃーね！楽しみにしてる！」


『あ、うん…』


『みんなもばいばい』と2匹と1人の後ろ姿。


やっぱりあいつぜってぇゆるさねぇ。

人質。→←我らが恋敵茂庭くん。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す