ケモノ阿吽のいる暮らし。2冊目

伊達工デイズ。CASE2 ☆MiSo様プレゼンツ ページ39

とある日。茂庭君と鎌先と私の

いつものメンツで訪れたのはバレー用品店。

ウチのおバカ共と遭遇することを危惧したが、

今日は寮の講習会的なものがあるらしく

その問題は解決した。

なのでいつもよりのびのびとしたお出かけなのだ。


『2人とも就職でしょ？バレーは趣味で続けるの？』


「町内会のに入ろうかなって考えているくらいかな」


「就職っつーことは結婚とかも考えるべきか？」


『少し気が早い気もする』


「まぁそこはAがいるからいいべ』


『いいのか…？』


「Aさんがいればなんとかなるかなぁってね笑」


『そういうものなのかな…』


「Aさんは大学？」


『市内の大学に通おうかなって』


「じゃあ俺も宮城から離れるわけにはいかないな」


「俺も」


『う、うん？』

なんて会話をしながら店を回る。


「鎌ちはシューズ大丈夫？」


「おう。今のがまだ使えるからな」


『あ、あとでテーピングのところみたい』


「それじゃあ行こっか」


こうみると私もバレーがやりたくなってくるなぁ…


「お！じゃあ俺らで教えてやるよ！」


『うわ、声出てた…』


「いいね！Aさん、シューズ見に行こう！」


『わっわっわ』


2人に連れられシューズのところへ。

うわぁ、こうしてみると色々あるなぁ…


「ミドルとか色々あるけど…バレー経験は？」


『実践は…そこそこ』


「ポジションは？」


『大抵セッター。ウィングスパイカーも出来るよ』


「マジか！？」


『うん。若利に教えてもらってる』


「ヘタしたら俺らよりも…？」


『ないない。選手と比べないでくーださい』


「まぁそれは後でわかるから…

とりあえずクセがないのはこれかこれじゃね？」


差し出されたのは赤のシューズと山吹のシューズ。


「色しか違いないし、好きなの選んでよ」

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