ケモノ阿吽のいる暮らし。2冊目

真面目(大嘘)。その2 ページ14

CASE3大会道中バスにて


「監督寝た？寝た！？」


「うっわ寝てる！」


『珍しい〜』


「コーチも寝てるぞ！」


「っしゃあ今のうちに席交換するべ！」


「俺A先輩の隣行きます」


『了解了解。荷物避けておくね』


「待て待て太一抜け駆けするな！」


「牛島さん隣いいですか！」


「あぁ」


「お前ら」


「獅音どしたのー？」





「乗る前散々くじ引きした意味は？」





「「「「「「「「…」」」」」」」」



CASE4部室にてその2


「はーっはっは！A！文化祭の掘り出し物

であるこのネコミミをつけてやろうではないか！」


『くっ！それは見つかる前に焼き払ったはずだぞ！』


「隠しておいたんだよ俺のロッカーになぁ！」


「残念だったネー！」


(ジリジリと迫ってくる山天)



『！(部室出入口に白布を発見)』


『私のターン、ドロー！

プライドと遠慮を生贄に白布賢二郎を召喚！』


「(気付いてAの前に出る)」


『この後輩の能力は対峙する相手を必ず退ける

能力！さぁ諦めて練習を始めるんだな！』


「ところがどっこいこっちにいる奴の

能力を忘れちゃいねぇか？」


『な、なんだと…！？』


「ココにいる天童覚！能力は相手の能力と

自分の能力を無効化させる諸刃のカード！」


「ゲースゲスゲスゲス！！」


『な、何…！？』


「そして追い討ちにアイテムカード、

［至高の誘惑］を召喚！このカードは

相手を一度誘惑できる権利を持つ！



白布、これを見ろ！」



「そ、それは…！」


(ずぶ濡れの牛島とAのツーショット)


「3年生で遊んでいるときに撮れたシロモノだぜ！

これをお前の端末に送ってやろう。どうだ？」


『ダメだよ賢二郎！心を強く持って！』


「俺は…俺は…！！」


(Aを羽交い締めにする白布)


「ごめんなさい！

それは俺がこの前頼んですぐ断られた

幻の写真！俺の生きる糧なんです！」


『賢二郎ーーー！！』


「残念だったなA！

大人しく降参するんだな！」


「お前ら後輩巻き込んで何やってんだよ…





俺も混ぜて」





「「「『いいよいいよー！/いいですよ』」」」


『他にも合宿でのいもむしバリアとか

廊下での人間ボーリングとか…



これらを聞いても

まだ真面目と言えるか』


「生徒会レベルじゃねぇか」


『でしょ？』


強豪といえども中身はフツーの高校生。

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