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6話 ページ8

私が部屋に入ると鶴丸国永は満足そうに笑った


そして私の後ろにある障子の方へスラリと指を指した




「それは閉めておいてくれ。こんな本丸で誰が見てるかわからないのに開けておくなんて無用心だろう?」




確かにいきなり見習いと刀剣が二人で話してるのを見られたら何を思われるかわからない

特にこの本丸では見られたらほぼほぼの確率でめんどくさい事になるだろう



あの審神者が今は絶対的存在なのだ
彼女がもし二人で話していたから謀反だと言えば簡単にその通りになる


たとえ何も話していなかったとしてもだ



ゆっくりと普通に自室へ入るように障子を閉める




そして改めて鶴丸国永の方へと向き直ると相変わらず彼は何かを企んでるかのように微笑んでいる




「まぁ、ここに座ってくれ」




彼はまるでこの部屋が自分の部屋であるとでも言うように堂々と、この部屋の主導権を握っている



鶴丸国永は自身をの横を数度叩いており恐らくそこに座れといっているのだろうが、私は鶴丸国永の前に少し距離を置き座った



そして私と鶴丸国永は向き合った形になる




「……疑い深いなぁ君」




「こんな本丸ですので。それともまだ顔を合わせて間もない小娘が隣に座った方が良かったんですか?」




「いいや?君の反応で正解さ。君がもしも俺の指示通りに隣に座っていたら…どうなってただろうな?」




「……どうなってたんでしょうね」




またもや愉快そうにニヤリとこちらを見てくる鶴丸国永

何なのだろう、何がしたいのだろうこの刀は



早く本題を話せと促すように目線を送る




「そんな目をせずとも本題にはちゃんと入るさ、そうだなぁ…まずは質問からかな」




質問、か


何を聞かれるんだろうか。というか質問をするならもう1人の見習いにした方がいいんじゃないのか


目の前の鶴丸国永がどういう理由で来たかわからないから下手に動けない


もし自分の意思で行動しており、この本丸について何かを望んでいるのならば確実にもう1人の方がいいと気づくだろうし


審神者に命令されていたとしてもきっと香月さんのほうに行けというだろう


加州清光という先客が出来たためこちらに来ているのか



それとも思い付かないが本当に私に用があって来たのだろうか




わからない、分からないからこそ警戒するしかないのだ

作者からの手紙(見なくても不備はありません)→←5話



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ヌーマイト(プロフ) - 続きめっちゃ気になります!無理せず頑張ってください!応援してます! (2020年4月29日 11時) (レス) id: 7595bbc07b (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - とっても続き気になります!更新待ってます! (2019年8月10日 22時) (レス) id: 7e23e7f7cc (このIDを非表示/違反報告)
海翔 - 初コメ失礼します 展開が気になります 更新頑張って下さい (2019年6月25日 22時) (携帯から) (レス) id: ef997e66b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年8月29日 14時

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