立花彩でいる理由〜秘密の活動〜

屋上 ページ8

彩side


一時間目が終って休み時間、私は静かに席から離れ屋上に行った。

光はもう来ていた。

彩「なんでここに来たの？」
光「なんでだと思う？」

そんなの知るわけないでしょ。もうっ

彩「知らないわよ。早く教えてよ。」
光「理由なんてないよ。くるみと同じ学校に行きたかっただけ。」

なーにかっこつけたこと言っちゃって。

彩「理由なんてこの際なんでもいいの。学校では絶対目立ちたくないの。わかってるでしょ？
　 だから安易に話しかけないでよね。」
光「分かってるって。てかさ、転校生ってあんなにしょっぱなから話しかけられるものなのか？
　 俺もう質問されるのヘトヘトなんだけど…特に女子。どーでもいい質問ばっかり投げかけら
　 れて。何がどこに住んでるの？だよ。」
彩「みんな光のこと狙ってるんじゃない？」
光「なんでだ？( ﾟдﾟ)」
彩「そ、それは…」

イケメンだからなんて言えるわけないじゃない。

彩「とにかくっ、そういうことだからねっ。」

ヤバイっ。もうすぐチャイムなるじゃん！

教室まで走る

あー、変なこと起こらないといいな。





光side


俺はくるみの学校に転校してきた。

女子からの質問攻めはひどいぜ。真面目に気絶しそう…

俺が転校してきた理由は簡単に分けると2つ。

1つは単純にくるみと一緒の学校に行きたかったから。

あいつ学校では眼鏡してるときとか多いし、その上冬はマスクしてるし。

だから大抵のやつは気付いてないかも知らんが美人だ。

ライバルがいないか見学しないとな。

そんでもう1つは嫉妬だ。

俺の嫉妬じゃないぜ？

前くるみが秀明でKZの奴らと一緒にいたのを見たことがある。

KZの話はいつもくるみから聞いてるからな。結構知っている。

あいつがKZの奴らと一緒にいると、やっぱり陰口言ってる奴らも少なくはない。

女子の嫉妬は怖いだろ？くるみはそういうとこ鈍いからな。

いじめとかに発展したら大変だ。

まあそういう意味ではくるみの護衛？ってとこ。

ま、こんなことくるみに行ったら絶対嫌がられるの目に浮かぶし、秘密だけど。



キーンコーンカーンコーン

え、チャイムなったじゃん。

あいつそれで急いで帰ったのか。

ま、何しろ俺には転校生の特権ってものがあるからなd(￣ ￣)


ガラガラガラ

先「天野くん、もう授業始まってるわよ、何してたの？」
光「すいません、迷っちゃって、まだ慣れてないもんですから。」
先「今日だけよ、早く席につきなさい。」

よっしゃ！

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