立花彩でいる理由～秘密の活動～ (ページ16)

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秘密の会議ページ16

若武side

俺たちは美角からアーヤのことを聞いて、緊急で集まった。

どうもその天野というやつが気に食わないんだ。

いきなり転校してきてこそこそアーヤと密会かよ。いい度胸してんな。

みんなアーヤのことだからか、いつもより余裕がなさそうで、心配そうな顔をしていた。

もちろんいつものような俺と上杉の口論もない。

あー。心配だ。と言うよりも腹が立つ。

ここは最近人気のクレープ屋とかなんとか美角が言っていたが、そんなの気にも留めなかった。

彩side

やっぱりKZのみんなだ。私以外全員集まってる。もしかして私、なんかしちゃった⁉

あー。どうしよ、心配だけど、声をかけたら麗華や葵たちのこと誰？ってなるし…

よし、ここは何事もなかったようにクレープ食べよう！

そう思ってKZのみんなに背を向けるように座った。

すると、光が机の下から何か渡してきたんだ。紙切れだった。

〝あれってKZの奴らじゃないのか？”

あ、やっぱり気づいたんだ。

KZのことはみんな知っているけど、顔まで理解してるのは光だけ。

私は少し微笑んで小さく頷いた。

光は少し安心したような顔つきをした。

そう言って定員さんをよんだ。

私は苺チョコクレープ。麗華はフルーツミックスクレープ。小桃はキャラメルバナナで

葵はノンシュガーのバターのみ。渉くんはオレンジチョコクレープ。礼くんは

ノンシュガーノンバターで、竜くんは蜂蜜バター。それで光は欲張りスペシャルクレープ。

みんなで普段話さない服の趣味とか、いろんな話をした。

とっても楽しかったし、みんなの新しい一面を見れた気がしたんだ。

でも、ちょっとして、大変なことに気づいた。そういえば翼って、鼻いいじゃん。

いつもの立花彩よりちょっと違うけど、匂いでわかるじゃん‼

香水は強めにかけてきたけど、わかるじゃん‼

それで、光にこっそりLINEを送った。光は理解したみたいで、

「そういえば今日くるみん家のおばさんに夕食ご馳走してもらうんだった！早く行かなきゃ！」

とかなんと言って、うまく抜け出すことができた。あ～、焦った。一安心。

よし、食べた後は運動だよね！

そう言って私と光は2人でフラジムに向かった。