検索窓
今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:7,679 hit

ドキドキ☆突撃ターイム4 ページ18

「で?」

「否、別にAちゃんにいやらしい事をしていた訳じゃなくて…」

「そんなのが此の俺に通用すると思ってンのか?何年お前と一緒に居ると思ってる」

『怖かった…』





何でだろう。太宰さんの方が背は高いのに中原さんの方が大きく見える。






正座させられている太宰さんと、仁王立ちで問い詰める中原さんは正真正銘のお母さんだった。




───────────
「何用で手前は此処にいるんだ?」

「いや、中也の寝顔に落書きしに来ただけだって」

「じゃあなンでAの部屋に居ンだよ!!」




中也の顔に落書きするだけならば中也の部屋に居たらいいだけなのだが、何故太宰がAの部屋にいたのか中也には理解が出来ない。





「中也の家に忍び込むのにAちゃんを手篭めにしたら楽になるかなぁって思って」





あの子気配に敏感なんだよねぇ…と太宰が言い終わらない内に床がめきりと円形に凹んだ。



「遺言はそれだけか?」

「あっごめん嘘」






太宰の襟首を掴み首筋にナイフを突きつける中也の目はガチである。




「ごめんって中也!ホントのこと云うから!!」

「否、要らねぇ。聞きたくねぇな。Aを手前の毒牙に掛けて溜まるか!!」




中也の脳内に浮かぶのはポートマフィア時代の太宰の擦れて拗れた女性関係。



何人もの女性を毎日毎日取っかえ引っ変え、様々な女性に積められるのは此方だったりするのだから、本当に勘弁して欲しいと思ったあの時代を思い出し、余計に此処で仕留めると云う意志を持ってナイフを振りかざそうとすると、太宰は更に慌てて口を開いた。



「待って待って!!嘘だってば!!!ほんとはね!!ずーっと気配に敏感で私が近付くと意識が覚醒するAちゃんが最近ぐっすり眠れるほど安心して私の気配にも気付いてないからつい寝顔を見に行きたくなっちゃったの!!!」





それはそれでどうなのだろうか。





「は?手前真逆ずっとこの家に来てンのか?」

「そんな毎日行く訳無いじゃん!たまにだよ、たまに!…1週間に3回から4回くらい?」

「ほぼ毎日じゃねェか!!」




気持ちわりぃ!!なんでこいつこんな家通うんだよ!俺の家だぞ!!!!?




太宰の新たな一面を見つけて心底ドン引く中也である。








…その日から、中原家の家の鍵やセキュリティはより強化されるが、太宰の前には何の意味も持たないことに気付くのはあと少し………




。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥

はい、突撃編は以上でおしまいです!!
次から本編ですー!


読者の皆様、よろしくお願いします!!

八十九話→←ドキドキ☆突撃ターイム3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あや(プロフ) - いつも見てます!サカモトデイズ私も最近単行本全巻買ったので嬉しいです! (2023年1月19日 23時) (レス) @page19 id: 49b52224dc (このIDを非表示/違反報告)
たま猫715(プロフ) - ネギさん» あ!!コメントありがとうございます!返信遅くなって申し訳ございません!あの、今回の番外編読んでいただいたら分かるように設定の紙を無くしまして……ぼちぼち書いていきます泣 (2022年12月22日 15時) (レス) id: d970a0b61b (このIDを非表示/違反報告)
ネギ - 続きが気になります…!!お疲れさまです!! (2022年11月11日 17時) (レス) @page5 id: e9f0b119f2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たま猫715 | 作成日時:2022年3月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。