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ドキドキ☆突撃ターイム2 ページ16

『…驚かす、って何するんですか?』


「うーん。あの蛞蝓、大抵のことしても驚くとは思うけど面白味がないからなぁ」



飄々と嘯く彼のこういう時の話は絶対嘘である。




中也が驚くのはこの太宰が様々な手口を使い驚かしているだけであって、そんじょそこらの物事で中也は動じないことにAは気付いて居ない。




『そうなんですね…』

「流石に爆弾仕掛けるとAちゃんが危ないからねぇ」





いや、それは中原さんも危ない。そう言いたくなったがあまりにも真剣に悩む太宰さんの顔を見ているといえなくなってしまった。





「よし!Aちゃん、中也の風呂覗こ!」

『は?』




思っていたよりも低い声が出た。




『…一体何を言ってるんですか?』


「覗いて中也を驚かそう!」


『莫迦なんですか?』




驚かせたいという太宰の案は、真逆の覗き。





覗きは犯罪である。





『太宰さん、自首しましょう』


「まだ何もしてないのに?!!」




此奴はもう駄目だ、と憐れみを含んだ軽蔑の目で太宰を見るAは正真正銘、マトモな感性を持つ人だった。




『今ならまだ間に合います、私も軍警までついて行ってあげますから』



ぽん、と優しく太宰の肩に手を乗せ、ね?いい子だから。と言い含めるように伝えるA。




「未遂!!!しかも私は覗かない!!」




まだ大丈夫だし、私は蛞蝓の裸なんか見たくない!!と叫ぶ太宰に、怪訝な顔をするA。




『え、じゃあ誰が覗くんですか?』

「そりゃAちゃんでしょ」



ぴしりと空気が凍る。



『私が覗く意味が分かりません』


「私が覗くよりAちゃんが覗いた方が中也びっくりすると思う」


『えぇ…』





霜降しているうちに風呂場からの鼻歌が止まった。




「ほら、せっかくだからAちゃんも中也の驚く顔見たいでしょ?」

『否、特には…』




渋るAと、ウキウキとしている太宰。




「まァまァ、堅いこと言わず!!」




そう彼は云ってトン、と脱衣場の扉前でいたAを押した。





すんなりと開く扉。





突然のことに身体が前のめりになるA。





『わァぁぁあああああああ?!!!』


「行ってらっしゃーい」




Aの視界に映ったのはニコニコと笑いながら手を振る太宰。





覗きなんて最低!したくないのに!!!恨みがましい目で見てももう遅い。




受身をろくに取れずに居るAは衝撃に備えるためにぎゅっと目を瞑った。

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あや(プロフ) - いつも見てます!サカモトデイズ私も最近単行本全巻買ったので嬉しいです! (2023年1月19日 23時) (レス) @page19 id: 49b52224dc (このIDを非表示/違反報告)
たま猫715(プロフ) - ネギさん» あ!!コメントありがとうございます!返信遅くなって申し訳ございません!あの、今回の番外編読んでいただいたら分かるように設定の紙を無くしまして……ぼちぼち書いていきます泣 (2022年12月22日 15時) (レス) id: d970a0b61b (このIDを非表示/違反報告)
ネギ - 続きが気になります…!!お疲れさまです!! (2022年11月11日 17時) (レス) @page5 id: e9f0b119f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たま猫715 | 作成日時:2022年3月4日 23時

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