ドキドキ☆突撃ターイム ページ15
綺麗なハスキーボイスの鼻歌が聞こえる。
上機嫌で鼻歌を歌っている彼はポートマフィアでの業務が恙無く終わり、定時で帰れた事と、まぁまぁ良いお値段のするワインを開け、ほろ酔い気分で入浴できて上機嫌になっているのだろう、とAは推察した。
と。
1人でぽつんと高そうなカーペットに座るAの視界に、ひらりと影が翻った。
『…え？』
現在20時を少し過ぎたところ。
誰かが音もなく滑り込み、Aの後ろに居る。
反射的にナイフを投げた私は何も悪くない。
「うぉ…っと、危ない！！！Aちゃん、私だよ！！！」
両手を上げながらそう声をかけたのは、中原さんと犬猿の仲の太宰さん。
投げたナイフは太宰さんの頬を少し割き、血が滲んでいた。
「Aちゃん中也より当てるの上手いね」
『…今、何時だと思ってるんですか……？』
非常識です。と言外に云うAに、うふふと笑う太宰。ちなみに此方の状況を塵ほども分かっていない中也の鼻歌はまだ聞こえている。
「中也はお風呂？え、Aちゃんは入った？」
『否。家主の中原さんより先に入るなんて有り得ません』
私は居候させて頂いている身ですから。そう被せ気味にそう答えたAに太宰は思う。
嗚呼、多分中也は先に入ってもらおうと格闘した事があるんだろうなぁと。
───────────
「中也はそっか、お風呂か。ならワインはあんまり漁れないな。」
『…警察呼びましょうか？』
「Aちゃんめちゃくちゃ辛辣だし呼んだら困っちゃうのは私もだけど中也も困るよ」
何せ太宰とは違い、中也は現指名手配犯。呼ばれたら困るのは確実に中也の方だった。
『…失念してました。』
ずっと優しくしてくれてるから、危うく忘れそうになる。
大切に家に置いてくれていることを再確認したAはゆっくりと少し微笑んだ。
だが。それはそれ。
『太宰さんは何用で来たんですか？』
「Aちゃんとお喋りしに？」
どうしてこんな時間に。Aは純粋に心からそう思った。
「どうせなら中也驚かしに行こうよ」
ニッコリと太宰はAに笑いかけた。
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あや(プロフ) - いつも見てます！サカモトデイズ私も最近単行本全巻買ったので嬉しいです！ (2023年1月19日 23時) (
レス) @page19 id: 49b52224dc (このIDを非表示/違反報告)
たま猫715(プロフ) - ネギさん» あ！！コメントありがとうございます！返信遅くなって申し訳ございません！あの、今回の番外編読んでいただいたら分かるように設定の紙を無くしまして……ぼちぼち書いていきます泣 (2022年12月22日 15時) (レス) id: d970a0b61b (このIDを非表示/違反報告)
ネギ - 続きが気になります…！！お疲れさまです！！ (2022年11月11日 17時) (レス) @page5 id: e9f0b119f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たま猫715 | 作成日時：2022年3月4日 23時
