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八十八話 ページ14

急いでAの跡を追った中也だったが、中也の思考は停止する。






『ふっ…!』





そこに居たのは鈴のような声で背負い投げをしたAと、Aに背負い投げをされる男。奥に見えるのはぐちゃぐちゃの死体。








(あー……そう云えば此奴オレに物怖じすること無く蹴り入れて逃走できる奴だったな…)







何気に急所に入ってヤバかったんだよなァ、あの蹴り。と思いながら成り行きを見守る。







背負い投げされた男は惚れ惚れするような綺麗な弧を描き乍ら地面に落下。どすんという鈍い音と、う゛っ…という声。そしてトドメとばかりにAは男の急所、詰まり股間目掛けて踵を振り落とした。






声も出せず悶絶する男と、サーッと背筋が寒くなり思わず己の股間を抑える中也、ふぅ。と一息付くA。






大方、現場を見られた男がAに襲いかかろうとしたのだろうが返り討ちにされたのだろう。えげつない方法でトドメを刺されて。









(あー…なんと言うか、うん。)





「A」

『!』





パッと勢い良くふり向いたAによォ、と言いながら手を上げる。







「怪我はねェか?」






パッと見たところ目立った外傷はない。しっかり相手の間合いを測り投げたのも見ていた。





だが、それでも心配するのが漢であり、親というものだ。






『ない、です。中原さん、どうしてここに?』







ずっと何してるか見てた、というのも些か恥ずかしさはあるが、中也はAに正直に伝えることにした。








「あー、否、手前がここに入っていくのを見かけてよ…」


『なるほど…』


「さっきみたいなのに巻き込まれンだから、もうこんな暗い道通んじゃねェぞ、ほら、帰んぞ」




手前は年頃の女なんだから。と中也は付け足し、Aを急かす。そして男を一瞥。彼の耳元でボソリと呟く。






急所を蹴られて青かった顔の男は更に青を通り越して白くなり、その場で失神、失禁した。







「次俺がお前を見つけたらお前を殺す」








男の首元スレスレに振り下ろされた短刀(ナイフ)と低く呟かれた声はAには届いていない。






遠くで軍警の警報(サイレン)が鳴り響いた。






。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥

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あや(プロフ) - いつも見てます!サカモトデイズ私も最近単行本全巻買ったので嬉しいです! (2023年1月19日 23時) (レス) @page19 id: 49b52224dc (このIDを非表示/違反報告)
たま猫715(プロフ) - ネギさん» あ!!コメントありがとうございます!返信遅くなって申し訳ございません!あの、今回の番外編読んでいただいたら分かるように設定の紙を無くしまして……ぼちぼち書いていきます泣 (2022年12月22日 15時) (レス) id: d970a0b61b (このIDを非表示/違反報告)
ネギ - 続きが気になります…!!お疲れさまです!! (2022年11月11日 17時) (レス) @page5 id: e9f0b119f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たま猫715 | 作成日時:2022年3月4日 23時

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