唐草蓬莱羊歯 ページ22
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「頭がキーンてするぅ……」
「今回は瑩音が悪いだろ……」
呆れた声。いたたしかに私も悪かった。でも猪程度なら気絶させれると思ったんだ
確信だってあったんだからあとは結果を出すだけだろう
大きく吠える虎が来なければ完璧だった…！
切嗣さんにも叱られた、最早捨てるものなどない
一晩経った今でも脳が痛いのだ、本当に失敗、落胆でしかない。
「沙条さん大丈夫かな」
小さなつぶやきも乾いた空に掠れた
＿＿＿＿
やっと授業の終了をチャイムが告げる。
反復練習のように終わった勉強は学校でする必要あるのだろうか？
憂鬱な私に追い打ちをかけるような勉学。
「明本さん ちょっといい？」
「どうされましたか先生」
「明本さん 委員会もクラブも入ってなかったよね？
実はこれなんだけど＿＿＿＿＿」
出てきたのは恐らく薬、白い紙に包まれているが明らかに苦い薬だろう
それにこの匂いは……
「遠坂さんの薬ですかでも遠坂さんは先程下校して…」
「あれ？よくわかったね
実は先生これから職員会議で抜けれないんだけど薬って大事でしょ？
明本さん遠坂さんとたまに話してるし
申し訳ないんだけど持って行ってくれないかしら…」
「はい 暇なので大丈夫です」
ありがとう と言う先生を尻目にランドセルを背負った
遠坂さんか、あの家に来た黒桐さんが懐かしい
そうこうしているうちに渡された薬
鼻についたのはあまり嗅がない珍しいシャンプーの匂いだった
ー
＿＿＿＿＿＿
大きな坂を歩く
坂は嫌いだ
登るときは本当にしんどくてたまらないのに降りるときは転がっていく
どれだけ積み重ね積み上げようと一瞬で壊れる砂上の楼閣
努力は一瞬で無に帰り時間だけがすぎているのだ
なんて惨い泡沫の夢
＿＿＿＿＿とそんなどうでもいいことを考えていると屋敷についてしまった
随分と大きい屋敷なのに人のにおいが少ない、はっきり言って人間がいない
伽藍堂の豪邸。
生物がそこにで生きると必ずと言っていいほど匂いがつく、その匂いが少ない
「……とりあえずチャイム、ってないのかじゃあノックを」
『ちょっと！！！これどういうことよ！！！どうやって使うのよ一体！』
プルルルルと電話の音に合わせて聞こえてきたのは少女の怒号だった
＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
全話の沙条さんは勿論氷室の天地の沙条です
氷室の天地のお姉ちゃんは根源につながっているのか………？
分かんないのでとりあえず不思議ポジです
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タマモキャットガチ勢(白い犬)(プロフ) - ゆっくりさん» お！！！？？慈悲深き神！？嬉しいです〜〜。勘違いじゃなければ短編集の方でもコメントを頂きましたかね？その一言で２０話は投稿できます〜〜本当に感謝！ (2019年11月21日 19時) (
レス) id: 1561dbe350 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり(プロフ) - 大好きです。 (2019年11月20日 22時) (レス) id: a6728b9117 (このIDを非表示/違反報告)
タマモキャットガチ勢(白い犬)(プロフ) - ぐみさん» ありがとうございます！この作品を優先的に最終話まで行かせたい………ヴッ (2019年7月1日 17時) (レス) id: 1561dbe350 (このIDを非表示/違反報告)
ぐみ(プロフ) - 我が生涯にいっぺんの悔いなし(血涙)この作品も読ませてもらってます.....頑張ってください.... (2019年7月1日 2時) (レス) id: 46a85766e5 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼のわかめ - はい！この作品も最後までついて行きます！ (2019年6月30日 15時) (レス) id: abeb3a86ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わんころ | 作成日時：2019年6月2日 16時
