桜草 ページ21
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「えっともしかして…隣のクラスの明本瑩音さん？」
「うん、沙条綾香さんだよね」
白い手はどこまでも柔らかで思ったがよりも力強かった、綺麗だ、すごくすごく綺麗だ
ぼうっと口を半開きにしてその美しさに見惚れる。
しかし明本さんは私を立たせるとスタスタと猪の方に向かった
「……あ」
猪を見ていた明本さんから思わずと言った声が聞こえてきた
「死んでる……」
いや
いやいやいや
「いや そんな切ない顔で見られても私は猪を蹴り殺したりはできないよ？」
「でもちょっと体重をかけたら沙条さんでもできる
私一緒に来た人を振りほどいてここにきてるから あんまり目立つことができなくて……」
「無理無理私に猪ゴロシはあまりにも不可能犯罪といういか……
だからそんな貴女だったらできるみたいな顔しないで！？私無理だから！」
「ちょっと蹴っただけで猪が死んだなんて聞かれたら私これから一生ゴリラだし
あだ名がゴリラになったら私切嗣さんに嫌われちゃう………」
「嫌多分明本さんだったら大丈夫だと思うけど……」
見るからに慌て始める明本さんを見て思わず声が出る
その方程で行ったら私がゴリラと呼ばれるようになるんだが？
「それにもしかしたらゴリラも好かれるかもしれないし 絶滅危惧種でしょゴリラ？
メリットたくさんあると思うよ………？」
「あ！そうか！『瑩音はジャングルに帰りたくならない？』とかで
旅にも一緒に連れてってもらえるかも！！！」
「うん一生盲点であってほしかったなごめん」
思ったより乗りがいいのかクラスの孤高の花的な存在が頬を薔薇色に染める
よっこらしょと言いながら猪を肩に担ぐ明本さん
彼女も少し慌てていたのだろう。砕けた口調がその証拠だ。
「えっと、ありがとう明本さん」
「瑩音でいいですよ沙条さん 、足跡があってよかったです
なかったら流石のわたしも匂いで見つけるのは無理でした
猪のいる方に人がいたので焦っちゃったんです」
えへへへと笑う明本さん じゃなくて瑩音ちゃん
そんな仕草も可愛いな というか瑩音ちゃんって笑うんだな 笑顔始めて見た
その瞬間みみにザッザッと何かが歩いてくる音がする
＿＿＿＿＿まさかまた猪！？
「瑩音ちゃん＿＿＿＿＿！！！とそちらは？」
この時のわたしはまだ知らなかった
猪よりも怖いものがあること 瑩音ちゃんが恐れる人が来たこと
今日のことをバカ姉にいじられ続けることそして
冬木の虎と言う存在がいることを
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タマモキャットガチ勢(白い犬)(プロフ) - ゆっくりさん» お！！！？？慈悲深き神！？嬉しいです〜〜。勘違いじゃなければ短編集の方でもコメントを頂きましたかね？その一言で２０話は投稿できます〜〜本当に感謝！ (2019年11月21日 19時) (
レス) id: 1561dbe350 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり(プロフ) - 大好きです。 (2019年11月20日 22時) (レス) id: a6728b9117 (このIDを非表示/違反報告)
タマモキャットガチ勢(白い犬)(プロフ) - ぐみさん» ありがとうございます！この作品を優先的に最終話まで行かせたい………ヴッ (2019年7月1日 17時) (レス) id: 1561dbe350 (このIDを非表示/違反報告)
ぐみ(プロフ) - 我が生涯にいっぺんの悔いなし(血涙)この作品も読ませてもらってます.....頑張ってください.... (2019年7月1日 2時) (レス) id: 46a85766e5 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼のわかめ - はい！この作品も最後までついて行きます！ (2019年6月30日 15時) (レス) id: abeb3a86ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わんころ | 作成日時：2019年6月2日 16時
