か な で ろ 伍 【鬼滅の刃】【不死川実弥】

121 ページ2

不死川side









連れてきてしまった、連れてきてしまった









不死川｢明後日こっから出ていいんかァ
明後日とその次の日ちょうど休みなんだよなァ、どっか行くかァ？｣


『行く!!』


不死川｢どっか行きたいとこあるかァ？｣


『実弥の家でゆっくりしたい!!』


不死川｢…え｣









っと言われ、嫌だ、なんて言えず連れてきてしまった

しかもお泊まりする、とか言い出した

1度泊まるために荷物持ってくるので、と宇髄の家まで行って家に帰ってきた

好きな女と二人っきり
家に泊める
俺明日休み
Aもまだ任務には復活しない




…いや、無理だろ、マジで

手ェ出さない方が不可能だろ、これ




『なんか久しぶりに来た、やっぱ広いね』




俺がそんな葛藤してるなんて微塵も思っていないだろうな

接吻の先を知らないこいつに俺はどうしたらいい？




『実弥…？』


不死川｢…すまん、ボーッとしてた｣


『考え事？』




そうだよ、お前のせいでな！




不死川｢そうだな｣


『実弥でも考え事するんだね、悩みとかなさそう』




お前のことでしか悩まねぇよ、なんて言えるわけがなく




不死川｢まぁな｣




と一言だけ返す




不死川｢飯、どうする？どっか食べに行くか？｣


『実弥いつもどうしてるの？』


不死川｢隠のやつに作らせてる
けど今日と明日の夜までは来るなって追い出した｣


『そうなんだ、じゃあ食べに行こうか
何食べたい？』




お前…なんて言えるわけがねぇ

そういう思考やめろ、どっかいけ




不死川｢Aが好きなのでいいぞォ｣


『んー…じゃあお蕎麦がいい』




手を顎に当てて考える姿もかわいいな、とか思ったり




不死川｢わかった、じゃあ夕方くらいに家出るかァ｣


『うん!!』




そう笑顔で応える、かわいい

……待てよ??
これから何したらいいんだ？

とりあえず茶ァ沸かすかァ？




『ありがとう』




とりあえず茶を沸かして居間に隣同士で座る


すると横からぎゅーっとAが抱きついてきた




不死川｢どうしたァ？｣




平常を装え、俺

すっげぇ嬉しいけど




『父上が暇になったら抱きつけばいい、って言ってた』




宇髄のやつ何を教えこんでんだ

…くっそ、ありがとう




不死川｢なんもすることねぇからなァ
家にいても暇だろォ？どっか行くかァ？｣


『んー…いい、別に
普段なかなかくっつけないしくっついてたい…』




ダメだ、かわいすぎる




誰か俺を殴ってくれ、マジで

122→←呼吸

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す