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不死川「俺が最後らしいじゃねぇかァ」


『はい』


不死川「もう慣れてんだろォ」


『そうですね』


不死川「説明はいるかァ?」


『いえ、大丈夫です』


不死川「そうか、じゃあ行くぞォ」









.









不死川「おい」


『はい?』


不死川「あっちの森変な感じしねぇかァ?」


『…?
すみません、私にはわかりません
何も聞こえませんし』


不死川「…!」




不死川さんがいきなりこっちに来て私を抱いてきた
不死川さんは背中を地面に打った
それの上に私は乗っかっていた




『…!?』


不死川「ちっ……」


『し、不死川さん…?…!
う、腕!!』


不死川「気にすんな、こんぐらいの傷
それよりも早く起きろォ
鬼だァ」




鬼、音なんてしなかったのに!




鬼「あ、あぁ…!稀血だ…!それも極上の…」




…!

鬼が…血の匂いに酔っている…!?




『響の呼吸、壱ノ型、前奏曲(プレリュード)


鬼「あ、あぁぁぁぁぁ…」




鬼の頸を斬り、鬼は塵と化していた




不死川「ったくよォ、気をつけろよなァ」


『すみません…』


不死川「怪我はねぇかァ?」




ほら、こんな見た目なのに私の心配をする




『大丈夫です、それよりも不死川さんの…』


不死川「こんぐらい平気だわァ」


『すみません、失礼します』


不死川「はァ!?そんなん必要ねぇっつーの」


『私のせいで怪我させてしまったのでせめてこれくらいさせてください』




持っていた手ぬぐいを引きちぎり斬られた腕の止血をする




不死川「こんなことしなくていいのによォ」


『ダメです』


不死川「俺ァもう既に傷だらけだわァ」


『もしかして、自分の血を使うために自らを斬ったりしてきたんですか!?』


不死川「あァ
だから、大丈夫だわ」


『ダメですよ、自分で自分を傷つけるなんて』


不死川「それで鬼狩れるんだからいいんだよォ」


『…』


不死川「鬼が俺に怪我をさせることは、鬼が罠にかかったのと同じだァ
少しでもそれで人が助かるなら俺はいくらでも血を流してやるわァ」





私はなんと言ったらいいかわからなかった

ただ、不死川さんの優しさだけはよく伝わってきた




不死川「まァ、今日はお前のせいだけどなァ」


『…ごめんなさい』


不死川「いいけどよォ
とりあえず見回り続けるぞォ」


『はい』


不死川「終わったらおはぎ3個なァ」


『…!』


不死川「少しでも気負ってるなら奢れやァ」









『はい!!』




やっぱり、意外と優しい

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たまきゆら(プロフ) - 碧さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2019年10月29日 19時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください!! (2019年10月29日 16時) (レス) id: 50f2a93112 (このIDを非表示/違反報告)
たまきゆら(プロフ) - シュカさん» 響の呼吸ですね、ご指摘ありがとうございます。訂正致します。 (2019年10月29日 14時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)
シュカ(プロフ) - 響の呼吸であってますよね?偶に音の呼吸ってなってますよ?勘違いだったらすいません。 (2019年10月29日 13時) (レス) id: 179e388f03 (このIDを非表示/違反報告)
たまきゆら(プロフ) - 涙さん» ホントですね!ありがとうございます!! (2019年10月29日 1時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまきゆら | 作成日時:2019年10月29日 0時

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