か な で ろ 弐 【鬼滅の刃】

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『ちょっと多いなぁ…』




任務に復活した私はさっそく鬼を狩っていたのだ

階級が乙(きのと)のためかそれなりに人を食っている鬼と向かい合っている

最初に倒した鬼よりも断然こっちの方が強い




『響の呼吸、肆ノ型、奏鳴曲(ソナタ)』




やっと1体…!!




『あっ』

子供｢やめて、来ないで、助けてええ！｣




ここに任務に来た時に会った子供だ

1人で帰らせるのも危険なので隠れてもらっていたのだった




鬼｢お前、稀血だな？｣




最悪だ、稀血だなんて格好の餌じゃないか

1人で帰さなくてよかったという思いと共に、目を離していてごめんという思いが溢れた




『響の呼吸、壱ノ型、前奏曲(プレリュード)』




子供に気を取られて頸がガラ空きで助かった




『ごめんね、怪我はない？』




そう子供に尋ねるとコクとうなづいていた




『ごめんね、怖い思いさせて
絶対攻撃させないから目をつむってて』




音的にあと1体いるはずだ

どこだ、どこにいる




『…！』




後ろからやってくる音がする




『響の呼吸、参ノ型、円舞曲(ワルツ)』




あぶない、結構速さがあったな、あの鬼




『ごめんね、もう大丈夫だよ
おうち帰ろう』


子供｢お姉ちゃん、お姉ちゃんは一体何者なの…？
あいつらってなんなの…？｣


『あれは鬼だよ
人を食べて生きているんだ

君はその鬼に狙われやすい体質なんだ、だからね、これをあげる』


子供｢これって何…？｣


『鬼が苦手な藤の香りの匂い袋だよ
これを持っていれば鬼に狙われづらくなるからこれを持ち歩くんだよ
さ、じゃあ家まで送るから案内して』


子供｢ありがとう、お姉ちゃん！｣









『1人でこんな遅い時間まで歩いちゃダメだからね〜』









人を救えたとなるとなかなか嬉しいものがある

これからも頑張らなきゃな…

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