か な で ろ 弐 【鬼滅の刃】

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えーっと、私は下弦の参と戦っていた父上を眺めていて
なんかまた話しかけられて…




『あれ!?なんで私拾ノ型を出したの!?』




響の呼吸は玖までしか出せなかったはずなのに




宇髄｢確かに、Aは玖ノ型まであると言ってたな｣


『でも、確かにあんだけ音楽の種類の名前だらけの型で"小夜曲(セレナーデ)"はなかった…』


宇髄｢よくわかんねぇけど、なんなんだよそれは｣


『私の型でしょうね』


宇髄｢それはわかってるわ｣


『人を想えば出せる、みたいなことを言われました』


宇髄｢誰だよそれ｣


『…先祖？』


宇髄｢はぁ？？｣


『先祖に人を想えばあの頸を斬れるほどの力が出せるよー、って』


宇髄｢まぁ、とりあえずいいわ、なんとなくわかったから
A、動けるか｣


『さっき傷がひらくとよくないので安静に、と言われました』


宇髄｢じゃあ大丈夫だな、そんな簡単に傷なんて開かないし｣


胡蝶｢ちょっとー？無理させないでくださいよー？｣


宇髄｢わかってるわ
というかお前招集されること知ってんだろうが｣


胡蝶｢もちろん知ってますよ
でも宇髄さん御屋敷まで走るぞ、訓練だ！とか言い出しそうなので｣




あ、さっきの人だ




宇髄｢さすがに怪我人相手に言わねぇよ…｣


胡蝶｢あら、大切にされてるんですね
ほかの隊士だったら言ってるでしょうに
よかったですね、響波さん｣




あ、名前知ってたのか




宇髄｢うるせぇわ、行くぞA｣


『どこへ？』


宇髄｢御館様のところだ｣

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