第8話 ページ10
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『………初めて来ました』
「私もよ…クソ田舎に住んでたから、初めて」
ショッピング、に来た。
オシャレとか分からないし、先生が選んでくれた服を来たけれど、釘崎さんにハイブランド妖怪じゃない…と言われてしまった。
褒められてるのか全くわからない。
『…ショッピングって、何するんですか?』
「そうね、まずは敬語をやめること。私達同い年、つまり同期なんだからタメ口でいいじゃない。」
『……釘崎さんは、』
「あ、あと釘崎さんもやめて。よそよそしいのよ!野薔薇って言う名前が私にあるの。そう呼んで!」
ビシビシビシビシと指摘が体に刺さる。
同期にはため口、同期にはため口…。覚えよう。
あと、釘崎さんは野薔薇…ちゃん?さん?って呼んでもいい許可が出た。次からはそう呼ぼう。
『えっと…野薔薇…ちゃん?』
「…何?野薔薇ですけど?」
少女らしく、元気に笑って答えてくれた。
これ、知ってる。友達…ってやつだっけ???
でも野薔薇ちゃんに聞いてないし…聞いおこう。
『ねぇ、野薔薇ちゃん』
「ん?どうしたの」
『私たちって、友達??』
そう言うと、野薔薇ちゃんは驚いた顔をした。
何でだろう、色々な意味でうるさい心臓。
大丈夫だろうか、図々しくないだろうか?
しかし、その心配は無用であった。
「当たり前でしょ?そーいうのは聞くもんじゃない」
と、また二ヒヒと可愛らしい笑顔をこぼした。
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作者名:環 | 作成日時:2021年1月23日 21時