籠鳥【呪術廻戦】 (ページ3)

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第1話ページ3

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『………』

「あ、無理だよー。僕、最強だから。」

この人には触れられない。

そういう術式を使う人。だからこの人は壊れない。

しかも衣食住を与えてくれる。優しい。

「名前は？」

『……』

「名前は、ある？」

『…ない、とおもう』

正確に言えばわからない。

じゃあ僕が名付けよう、と彼は言った。

「Aはどう？」

『…うん、じゃあ、A』

「うん。あ、一応言っておくけれど、僕は優しい人じゃ無いから、この衣食住を与えるのは条件があるよ」

『…？』

「呪術高専に入ること。サポートはするから安心してね。それを拒否するなら僕は君を追い出す」

拒否させるつもりは無いんだろう。

それに私も拒否する理由はない。最高の条件。

どうする？と手を差し出す彼の手を恐る恐る握り、無言で頷いた。

ところで、呪術高専ってなんだろう。

小学校とか、中学校ってやつには行ってないから分からないと言えば、彼は「まずは言葉からしっかり教えてあげるよ」と頭を撫でてくれた。

この時、私は、13歳だった。