籠鳥【呪術廻戦】 (ページ13)

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第11話ページ13

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ギリギリ、と男の腕を掴む。

五条先生に比べれば、こんな男は雑魚同然だ。

『……どうするの』

「…ひ、お、俺が悪かったよ！このバケモンとブス！二度とお前らみたいなやつナンパしねぇよ！」

「私こそお前みたいな雑魚お断りに決まってんだろ」

鋭い目付きに怯んだのか、男は走って逃げた。

野薔薇ちゃんの腕には、掴まれた跡がくっきりと残ってしまっている。見るからに痛々しい。

「A、怪我はない？」

『…うん。でも、野薔薇ちゃん、腕…』

「ん？ああ、大丈夫よこんぐらい。」

時間経てば治る、と元気に笑って見せた。

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「A可愛いんだからメイクすればいいのに。ただでさえいい顔が国宝になるわよ」

『…うん。でもやり方が分からない』

「でしょうね。私がセレクトしてあげるから、とりあえずやってみるわよ！磨くわよーー！」

メイクってよく分からない。

でも、すれば可愛くなれるってのは知ってる。

野薔薇ちゃんにやってもらおうかな。最初は…。

あ、あと先生に見せてみよう。

喜んでくれるかな。

『……うわ、なんか沢山ある』

「あったりまえよ！さーて何にしようかしら」

手にいくつものメイク用品を挟んでいる野薔薇ちゃん。は、早い。

手に釘を挟むことが多いから、慣れてるのかな。