家出娘の親戚はYouTuber。【東海オンエア】

2 ページ4

「うん、いいけど...」

姉は何故か朝は私と一緒に登校したがる。

まぁ周りから姉妹仲良いですよアピールをしたいんだろう。

私のことが嫌いなのに周りの人に好かれようとする姉は正直凄いと思った。

友達「あ、百華ちゃんおはよう〜。妹さんと仲良いんだね！」

百華「そうだよ、私たち仲良いんだ〜」

私の肩を組んでくる。とても嫌だったが、顔に出ないように我慢する。

友達「じゃあ、後でね〜」

友達が見えなくなった瞬間手を離す。

百華「はぁ、あんたと仲良くすんの疲れるわ。」

「...じ、じゃあしなきゃいいんじゃ...」

百華「はぁ？好感度は大事なのよ。」

なんだこいつ..と若干思ってしまう。

？「あ、阿部さんおはよう。」

百華「あっ、楓く〜ん、おはよう♡」

クラスメイトの結城君だ。姉はどうやら結城君が好きらしい。

ただ、結城君の方は姉を好きではなさそうに見える。

楓「テスト、クラス1位でしょ？凄いよね、尊敬する。」

百華「えっ、そうかな〜//。まぁAに比べればいい成績だと思うけど...」

デレデレだ。少し気持ちが悪い。

楓「AさんもAさんなりで頑張ってるんじゃないかな、

比べるのはどうかと思うけどね。」

百華「えっ、いや、そうよね〜。ごめんごめんw」

楓「じゃあ、また後で。」

百華「う、うん、」

姉は見るからに気分が悪そうだ。

まぁ好きな人にあんなこと言われたらそんな風になるわな。

百華「も、もう先に行ってるわよ！」

「うん..」

結城君が話しかけてくれたおかげで長い学校までの道のりを

姉と登校せずにすんだ。

結城君ありがとう...。

3→←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す