ストーリー55 ページ11
どうやって伝えよう…
そんなこと言ったって
直接伝えるに決まってるのに
自分の部屋でひとり
ずっと悩んでいた
さっきリビングで悩んでたら
ふと誰かの視線に気づいて
我に返っていたら
そこにはみっくんが心配そうに私をみつめていた
心配かけるわけにはいかないしって思って
自分の部屋に来たけど
どうして……
どうしてだろう…
どうして私は泣いてるの
コンコンッ
ノックの音がした
玉「Aー!
あのさっ……
って、なんで泣いてるの」
勢いよく入って来た裕くんに見られたこの姿
急いで涙を拭いたけど
遅かった
あ「ううん、なんでもない!」
玉「なんで無理して笑うの」
あ「無理なんかして
!!
感じた温もり
裕くんに抱きしめられたのはもう何回目に
なるのかな
玉「無理なんかすんなよ
今はもうなにも喋んなくていい
今は俺に守られてろ」
私は裕くんに抱きしめられながら泣いた
……
あれから裕くんは
泣き止んだ私を確認して
部屋を出て行った
私が泣いた理由には触れずただそばにいてくれた
あ!
気づくと部屋には飴が置いてあった
懐かしい
あの時と同じ味の飴
今日言おう
飴を舐めるとあの時と同じように
やさしさに包まれて
それと、勇気もくれた
14人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はるっちょ | 作成日時:2017年9月30日 18時