3日目 ページ8
部屋に着くとスピーカーのスイッチが入った。
『今日のゲームはこの建物で行ってもらいます。』
『ルールは簡単です。鬼から逃げてください。』
『13:00になりましたら、スタートです。その際は放送いたします。』
私は部屋から出てみんながいる広場へ向かった。
う「おかえり。A。」
A「ただいま。真冬くんは？？」
そ「まだ部屋にいる。」
A「そっか...。」
そうだよね。親友を失ったんだもん。
し「今日も2人に分かれる？」
せ「そやね。じゃあペアは...」
千羅が2人ペアを決めてくれた。
私は千羅とだ。
A「よろしく。」
せ「よろしくな。まぁ、逃げるからペア意味ないけどな」
A「じゃあなんでペアにしたんだよ(バシッ)」
せ「えっ痛...」
私達はくだらないやりとりをしていた。
その時、広場のドアが思いっきり開く。
ま「なんでみんな平気でいられるの？」
ま「翔太がいなくなったんだよ？」
そ「真冬...」
ま「おかしいじゃん！！！」
真冬は広場全体に響く声で叫んだ。
そ「でも...」
『13:00です。それではゲームスタート。』
『鬼は広場に向かっています。』
スピーカーがそう言うと、後ろからコツコツと音が聞こえた。
みんながとっさに逃げる中、真冬くんは動きもしない。
A「真冬くん！！逃げて！」
私が真冬くんを連れて行こうとした時、服の袖が掴まれ、引き寄せられた。
A「千羅！！」
せ「真冬は俺がどうにかする！Aは逃げて！」
A「それじゃあ千羅が！！」
せ「俺は大丈夫や！」
そう言うと千羅は私の背中を思いっきり押してドアを閉めた。
A「千羅！！」
ま「千羅先輩！！なんでいるんですか！！」
せ「お前が逃げへんからや！」
言い合いが聞こえる。
その時鬼が広場に現れたのだろう。悲鳴が聞こえる。
A「2人とも！！！！逃げて！！！！」
『...。皆さんゲーム終了です。今回の脱落者は［一ノ瀬彼方］です。』
私は耳を疑った。なんで彼方先輩が...
私はしばらくの間動けなかった。
ドアを思いっきり開けると中にいたのは千羅と真冬くんだけだった。
2人とも放心状態で、今にも倒れそうだった。
A「2人とも大丈夫？？？」
2人は血のようなものを浴びている。
私は千羅と真冬くんを抱き寄せた。
A「大丈夫。大丈夫。私がついてるから。」
し「大丈夫か！？」
しばらくして、みんなが来ると私は安心して倒れてしまった。
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拓巳 - 。さん教えてくださりありがとうございます！見落としていました。以後気をつけます。本当にありがとうございました。 (2019年11月4日 21時) (
レス) id: 2bd75acdd8 (このIDを非表示/違反報告)
。 - ルールを守ってもらえないなら違反報告する事になります…。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい…。 (2019年11月4日 21時) (レス) id: 92f753af6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：拓巳 | 作成日時：2019年11月4日 21時
