カケラ24 ページ24
Mizukiside
Aちゃんが泣きながら僕への気持ちを言ってくれて、Aちゃんがこんなに苦しい気持ちの中で僕のことを応援してくれてるんだと知って僕も涙が出てきて……
だから僕はAちゃんを抱きしめる力を強めたんだ。僕が泣いてる弱い姿を見せたくなかったから。Aちゃんを守るから、強くないといけないと、Aちゃんには涙は見せたくなかった。
Aちゃん、苦しいかもしれないけど、涙が引くまで、もう少し待ってて。
「こんな私じゃ無理なんだってことぐらい分かってるのに……」
弱々しいAちゃんの、今にもどこかへ落ちていきそうな声を拾うように、僕の気持ちを伝えよう。
不器用な僕だけど、不器用なことしか言えないけど、こんな僕の言葉を待ってる人が僕の腕の中にいる。不器用だけど、伝えよう。
堀「俺はさ……恋愛に年の差なんて関係ないと思うんだ。好きになった人を、本気で守りたいと思うことが恋愛だと思うんだよね。」
Aちゃんは僕の腕の中で、呼吸を整えながら話を聞いてくれる。
堀「好きになった人を、心から愛することが大事なんじゃないかな。俺もね、高校の時付き合ってた彼女に別れる時に言われたんだ。『今度は、心から、心の底から愛せる人、愛してもらえる人に出会うんだよ』って。」
……あ…元カノの話して良かったのかな……
でも後悔しても遅いな……
堀「僕ね、やっと見つけたんだ。心から愛することができる人。その子はね、僕のために泣いて、僕のために時間を使ってまで応援してくれて、お金を使ってまでチケット買って見に来てくれて、、、その人とあった時、はじめて話した時、(この子を守りたい)って強く思ったんだ。」
するとAちゃんが腕から離れて、
「それは良かった…私の気持ちを伝えることもできて良かった……
運命の人と、幸せになってね、堀くん。
堀くんなら、優しい堀くんなら、きっと幸せにすることができると思うんだ……」
君がそう言って歩いていこうとした時、
僕は君の腕を引いて、また強く抱きしめたんだ。
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オむライス(プロフ) - まるさん» すみません忘れてました!すぐなおします! (2018年10月5日 23時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月5日 23時) (レス) id: 72abd297fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オむライス | 作成日時:2018年10月5日 23時