カケラ23 ページ23
Youside
何も言わずぎゅっと優しく包んでくれて、頭を撫でてくれる堀くんの腕の中は暖かくて、なぜか安心して、、いつの間にか涙は消えて、疲れ果てた体と心を少し堀くんに預けていた。
堀「落ち着いた??」
抱きしめたまま見下ろすように堀くんは言った。
私は堀くんの腕の中でコクリと頷く。
堀「泣きたくなったらまた泣いていいからね。離さないから。」
と、
ぎゅっとされたままじっとしていた。
堀「ゆっくりでいいから。教えて?」
私はもう堀くんに全て伝えようと決めた。
断られるのは分かってる。
これから避けられるようになってくるのも分かってる。
でもこのモヤモヤを消したい。
想いを伝えておしまい。
これでいい。
「堀くんを応援する度にどんどん胸が苦しくなって…遠い存在の人なんだなって思って…」
堀くんの腕の中で私は言った。
堀くんの表情は分からない。
堀くんは私を抱きしめる力を少し強めた。
「そしたらどんどん涙が溢れてきて…止まらなくなって…」
どうしよう……また涙が溢れてきた……
堀くんは
「ゆっくりでいいから。大丈夫だよ。」
そうやってまた頭を撫でてくれる。
「堀くんが……っ…私の事なんて…思ってるはずないのに……っ」
堀くんは黙ったまま。
「堀くんは……私より野球に……っ集中したいはずなのに……っ…頑張ってる堀くんを見ると…やっぱり違う世界にいる人なんだって…こんな私じゃ無理なんだってことぐらい分かってるのに……」
好きの言葉が出てこない。
好きなんて言えない。言えるはずがない。
堀「俺はさ……」
堀くんが口を開いた。
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オむライス(プロフ) - まるさん» すみません忘れてました!すぐなおします! (2018年10月5日 23時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月5日 23時) (レス) id: 72abd297fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オむライス | 作成日時:2018年10月5日 23時