【JW】花束で彩って【青×緑】 (ページ10)

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「ん〜！！美味い！」

男2人で、平日の昼間に小洒落たカフェのプレミアパンケーキを食べる姿は他のカップルや女性客にどう映ってるんやろか。

「あの、神山さ、」

「神ちゃん！」

「神ちゃん…」

俺が神ちゃん呼びになると、満足気にまたパンケーキを頬張った。

「あ、お仕事なら大丈夫やで。ほら」

頬っぺを膨らませながら見せてもらったのは、誰かとのLINE。
『藤井さん体調悪いみたいだから送ってくるわ』
って15分前に。
いつの間に…

「実はのんちゃん…カメラマンと友達なんすよ」

仕事で一緒になることが多いから仲良くなったらしい。ここのカフェも、小瀧さん情報。

「ありがとうございます…」

なにも聞かずにずっとニコニコする神ちゃんに感謝を告げる。正直あの後戻れそうになかった。

「俺のサボりに付き合ってもらってるんやから、むしろありがとうは俺が言うべきじゃ…？」

なんなら勝手に休む連絡入れたから怒られるかと思った、なんて。

その優しさにまた目頭が熱くなる。

俺は一体何してるんやろ、

「流星甘いもの苦手…？」

「ん？あ、いや別に、好きです」

「それなら良かったわ。あと敬語禁止！」

敬語が抜けてから、神ちゃんはちょっと強引になった。

2人でこうして甘いものを食べるの、初めての打ち合わせ以来やろか。何となく話しやすいとは思っとったけど、敬語が抜けてからさらに会話が弾むようになった。

「そういえば、あの時貰ったバラ、神ちゃんのアドバイス通りにしたら長いこと綺麗に咲いとったよ」

「ほんま？そう言われると嬉しいわぁ」

さすがに今はもう枯れてしもたけど、部屋に花を飾るのもええなって思った。