【JW】花束で彩って【青×緑】 (ページ4)

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明るい金髪、ゴリゴリのピアス、エプロンの下は奇抜な柄のパーカーにダメージジーンズ。

俺の、花屋さんと言えば素朴な黒髪のお姉さんってイメージをぶっ壊された。勝手な偏見やったけど。

「あ、茉莉ちゃんの！」

「どうも、重岡です」

「話は茉莉ちゃんから聞いてますー」

花嫁さんどんなやつと友達やねん。そう思ったが、見た目とは裏腹にとてもにこやかに会話する彼。

しげとはもう顔見知りなのか、すぐにこちらへ寄ってきた。

「そちらの方は…？」

「今回、2人の式をプロデュースする藤井と申します」

「あ、そうなんですね！神山です！よろしくお願いします」

そう言って律儀にペコッと頭を下げる姿に釣られて、俺も頭を下げた。

「俺は花とか疎いから何の花を飾りたいとか無いんすけど…」

「それなら俺と藤井さんで決められますよ。
ブーケは茉莉ちゃんに希望は聞いてたので、ある程度の構想が出来たら重岡さんにお見せ出来ます。」

「はぇー凄いなぁ」

「結婚の贈答用アレンジメントとか、装飾花の依頼をよく受けるんですよ」

そう言って照れ笑いする神山さんの表情は、周りの花々によく似合った。

「じゃあ俺は完全に2人にお任せするわ。茉莉の意見も聞いたってな」

「わかった」

話が終わると店内の花を見て回るしげ。

「すみません、今日はこの後プレゼント用のアレンジメントをお造りする予約が入ってまして。」

「あ、全然大丈夫ですよ。じゃあ後日連絡しますね」

そう言って連絡先を交換してその日は終わり。

「あれ？もういいん？」

「うん、後日話すことになった」

「そっかー楽しみやわ」

完全に任されるとなると、何の種類の花で何色にするかも決めないと。
やるからには、完璧に。