【JW】花束で彩って【青×緑】 (ページ18)

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【神ちゃーん、起きてー】

披露宴も終わって茉莉さんも着替え終わって。
控え室で横になる神ちゃんに声をかける不思議な状況

「神ちゃん大丈夫です？」

【うーん、まだ寝てますね…。神ちゃんお酒弱いのに。ハメ外し過ぎたんですかね】

お酒、弱かったんや。

ブーケトスでのハプニングの後、全員が戸惑いながらも、偶然ブーケを手にした神ちゃんに祝福と歓声を向けていた。恥ずかしそうな、困ったような表情の神ちゃんが印象的だった。

その後の披露宴で偶然席が隣になったのに、ぐびぐびお酒飲むからいけるんかと思って止めなかったことを悔いる。

【どうしよう】

「俺に任せて茉莉さんはもう帰ってええですよ。」

【え、でも…】

「今日はお疲れでしょうし、せっかくですからご家族とゆっくりされてください」

しげがご両家の両親に囲まれて大変そう。俺ならもう少し仕事を片付けないかんし、神ちゃんをもう少し寝かせてあげられる。

【分かりました…。今日は何から何までありがとうございます】

「いえいえ。」

【では、失礼します。】

そう言ってしげ達の元へ行った。
しげと目が合ったけど、今日はもうたくさん話したし、いつでも連絡出来るしここから手を振ってお見送り。

俺も早く仕事終わらせな。

そんなに時間は経ってないけど、日が落ちるのは早くて、もう辺りが薄暗くなってきた頃。
挨拶も済ませて神ちゃんの元へ。

「神ちゃーん」

今回で起きてもらわなあかんから、ちょっと強めに声をかける。

「ん、んん…？」

ようやく目を覚ましたものの、まだお酒が入ってるのかボーッとしている神ちゃん。
寝ぼけたままの、とろんとした顔につい見入ってしまった。