出所してから愛が重い…！！【灰谷兄弟】

35＿行きたい所 ページ37

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「んで？どこに行きたい？」





支度をして、六本木の街中を歩いていると蘭が私の手を繋ぎながらそう聞く






今日はもう諦めて3人で学校をサボった






新しい学校になってまだ一週間も経ってないのにサボって少し罪悪感はあるけど少しドキドキもして意外と楽しいかも







どこに行こうかな、、、でもいつも私の行きたいところに付き合ってもらってるから二人のいきたいところに行きたいって聞いてみた







「「オレらの行きたい所はAの行きたい所だから」」









声を揃えて当たり前だと言う風にそう言う二人









言うことすることイケメンだし、わがままな私に付き合ってて少しぐらいうざいとか思わないのかな








でも今日は私も譲れなくて、どこがいい？って再び聞いた









どこか言わなきゃ一人で帰るって少し拗ねたように言えば、ん〜と唸る蘭









「じゃあ、あそこ行きてぇ」








どこかとは言わないところが蘭らしい









私の手を引いてその場所に歩き出す蘭








もう一つの手を握る竜胆は蘭の思惑が分かったのか少しも迷うことなく歩き出した









どこかぐらい言って欲しいが秘密♡の一点張りで聞けそうもない








でも少しサプライズ感があって楽しいし、まぁいいか







「着いたぞ」








歩くこと数分、着いたのは有名な水族館








これが蘭の行きたいところ？








だってここ私がこの前CMを見て行きたいなって溢したところじゃん








本当に二人はそういうところがイケメンだよね








入場料を払って中に入ると少しの暗闇の空間








やっぱり水族館って綺麗








順序に従って3人で回っているとイルカのショーの張り紙を見つけた








もう少しでやるみたいだと言ったらじゃあいくぞと、また手を引かれる









「イルカのショーなんて見ても面白いのか？」







そう言いつつもショーが始まったら、おお…と声をこぼしていた竜胆









蘭もすげぇなと目を見開いていたから二人のそんな顔見れて嬉しいし、来てよかったって思えた









両隣の蘭と竜胆の手を今度は私が自分から繋いでぎゅっと握る









『ありがとう、蘭、竜胆』









何が、と言わなくてもわかるみたいで、オレらが来たかっただけだしなとまだ誤魔化す竜胆と、楽しめたか〜？と聞いてくる蘭









周りの女の子の目線が痛いから次から二人には変装してもらおう









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