『もう1人の頑固さん』 ページ8
S:紫耀
「げんき、入るよ？」
玄樹「っ、ゲホ…なに？」
「もう…そんな涙目になってまで
我慢する必要ないでしょ？」
玄樹「してないけど？」
玄樹は昔からちっとも変わらない。笑
風邪をひいても、
『なんでもない』って誤魔化して、
悪化しても全く相談してこない。
心配されるのが苦手なんかな〜って感じ。
わかってはいるんだけど、
心配するレベルをいつも超えるくらいまで
悪化するからな。
しかも、本当に頑固だから
俺から言っても全然ダメ。
「玄樹、このままだと悪化するだけだよ？」
玄樹「悪化しないよ…ゲホ…
だって僕の方がおにぃちゃんだもん」
「意味わかんないから。笑」
玄樹はすぐ比べるんだよね、俺と。
で、しきりに『僕の方がおにぃちゃん』って。
負けず嫌いで、頑固。笑
「玄樹、薬使った？」
玄樹「……」
「じゃあ、飲んだの？」
玄樹「……」
「病院行こっか。」
玄樹「えっ……」
「聞こえてるのに無視しないの。」
玄樹「……」
「もしもしだけさせて？」
玄樹「もしもしって…僕赤ちゃんじゃない。」
「赤ちゃんより、いうこと聞いてくんない。」
玄樹「(ムスッ)」
「イジケない、イジケない。」
聴診器を耳にはめて
布団をまくろうとしたら
布団をグッと抑えられた。
「布団から手離して？」
玄樹「やだっ！ゲホ…」
「聴診するだけ。な？」
玄樹「絶対？病院も行かない？」
「うん。とりあえず聴くだけね」
玄樹「モクモクもしない？」
「それはやってから考える。」
玄樹「じゃあ、契約成立しない。」
「わがままおしまい。
嫌でもやるからね。」
玄樹「強引…」
いくら待ってもできそうにないから、
片手で玄樹の細い両腕を掴んで
頭の上で固定。
玄樹「そんなことしなくても
ちゃんと診察できるっ！」
「玄樹、静かにして…」
玄樹「(むっすぅ〜)」
口を尖らせて、
俺と目を合わせてくれない。笑
「ぜぇーぜぇーすごいねー」
玄樹「……」
「咳なんか結局はバレちゃうんだから、
我慢しなくていいんだよ。」
玄樹「(むっすぅ〜)」
「いつまでいじけてるん？笑」
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前世猫(プロフ) - 主様の作品大好きです❤︎更新楽しみにしています (7月9日 1時) (
レス) id: 809516b61c (このIDを非表示/違反報告)
タケノコ(プロフ) - しょー！さん» ありがとうございます！！そう言っていただけるなんて嬉しすぎます！これからも是非、見てください！！！🥰🥰🥰 (2023年4月6日 21時) (レス) id: a963a52a12 (このIDを非表示/違反報告)
しょー！ - 読みたい感じの話を読みたいタイミングで書いてくださるから毎話毎話楽しみに待ってます😍主さんが椎茸の頃からずっと1ファンです！玄樹くん無理しすぎずショーくんに甘えてねー！笑笑 (2023年4月2日 15時) (レス) @page7 id: aad0716208 (このIDを非表示/違反報告)
璃恋(プロフ) - リクエストです！廉くんがうつ病になってしまうの見たいです！出来れば紫耀くん多めが嬉しいです！ (2023年4月1日 1時) (レス) @page2 id: 35b3a71128 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タケノコ | 作成日時：2023年3月31日 22時
